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Cast >>LisaGay Hamilton (Bernice), Yolonda Ross (Fontayne), Edward James Olmos (Freddy Suarez), Mahershala Ali (Dez), Harold Perrineau (Wiley), Brent Jennings(Dixon), Isaiah Washington (Vernell) ...
Director >>John Sayles
Writer >>John Sayles
Producer >>Peter Bobrow, Edward James Olmos, Alejandro Springall
Genre >>Crime
Country >>USA

 総合ポイント 4.25点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>4 音楽 >>4

 レビュー
What About Your Friends?
バーニース(リサゲイ・ハミルトン)は、保護観察官だった。そこにやってきたのが、学生時代の友人フォンティーン(ヨロンダ・ロス)。知り合いだと都合が悪いので、バーニースはフォンティーンの担当を辞めようとしていたが、ちょっとした間違いをしたフォンティーンを見逃してあげた。その代わりに、フォンティーンはバーニースに「何でも役に立てる事があったら言って」と言うが、保護監察官をしているバーニースを「貴方のお役に立てる事なんてないか...」と去った。しかし後日、バーニースがフォンティーンの元を訪れる。バーニースの息子ロドニーが行方不明になっていて、警察に殺人事件の容疑者として追われている事を知らされたのだ。フォンティーンは、麻薬関係で刑務所に居たので、その時の勘でバーニースを助ける事にした。そんな2人はロドニーがメキシコに誘拐されている事を知る。メキシコに詳しいメキシコ人で元LAPDのスアレス(エドワード・ジェームズ・オルモス)の協力を得て、3人はメキシコに向かう...

ジョン・セイルズの久々の新作。2人の黒人女性を主役にした渋いクライムドラマである。とにかく渋い。リサゲイ・ハミルトンとヨロンダ・ロスという、とても玄人好みな2人を主役にしたばかりか、共演者にはエドワード・ジェームズ・オルモスという渋さ。渋すぎで、劇中も中々何も起きないが、それでも魅せるドラマである。フォンティーンとバーニースが高校時代は仲が良かったが、今はそんなでもない友達をとてもナチュラルに演じている。そんな2人の会話も女性ならピンと来るリアリティある会話である。バーニースの内に秘めた感じも好きだが、間違いは起こしたけれど滅茶苦茶頑張っている、そしてかつての友達のために一肌脱ぐ情のあるフォンティーンを好きになってしまうだろう。

失われた物を取り戻す為に、失われた物の力を借りる。人は1人では生きていけないというが、どうも1人で生きてしまいがちである。そんな時に手を取りたくなる作品だ。
(Reviewed >> 9/15/14:DVDにて鑑賞)

 100本映画
渋い!何もかもが渋い!って感じのジョン・セイルズの最新作です。セイルズは黒人を主役に描く事が多いよね。まあ一番知られているのが『The Brother from Another Planet / ブラザー・フロム・アナザー・プラネット (1984)』だよね。今やTVシリーズ『スキャンダル』で、主役を演じるケリー・ワシントンのお父さん役でエミー賞まで受賞したジョー・モートンが主演。しかも『Juice / ジュース (1992)』のアーネスト・ディッカーソンが撮影技師として参加していたりと、ジョン・セイルズは黒人映画界にも多大な貢献しているよね。話題にならなかったけど、この前の『Honeydripper / 日本未公開 (2007)』も好きです。

保護観察官のバーニース(リサゲイ・ハミルトン)の元にやってきたのがフォンティーン(ヨロンダ・ロス)だった。バーニースとフォンティーンは昔からの知り合いで、高校時代は仲が良かったが、今は距離があった。フォンティーンは保護観察の間にやってはいけない事ではあるが、些細な失敗をしてしまった。本来なら絶対に許さないバーニースであるが、フォンティーンのミスを見逃した。見逃さなければフォンティーンがまた刑務所に戻らないといけないからだ。そんなバーニースに「私に何か出来る事があったら何でも言って。あ、でも今の私に出来る事なんてないか...」と言い残し、バーニースのオフィスを去った。あくる日、バーニースは刑事に呼びとめられる。バーニースの息子ロドニーの行方を知っているか?と聞かれたのだ。なんでもロドニーが殺人事件の容疑者となっていると聞かされる。バーニースはフォンティーンを頼って一緒に探してもらう事にした。フォンティーンは麻薬常習犯で売る方もやっていたので、その道に精通していたのだ。2人はロドニーの行方を追うと、どうやらメキシコで中国マフィアに捕らわれている事が分かった。フォンティーンのツテで元LAPDでメキシコ人のスアレス(エドワード・ジェームズ・オルモス)にお金を渡して助けてもらう事になった。3人はメキシコに向かうが...

バーニースとフォンティーンの距離感がとてもリアリティがあって最高でした。なんといってもフォンティーンを演じたヨロンダ・ロスが素晴らしい!『Antwone Fisher / 君の帰る場所/アントワン・フィッシャー (2003)』で主役のアントワン・フィッシャーを性的虐待していた女性を演じていたよね。さすがデンゼル・ワシントンの初監督作品に選ばれるだけある!最近では『Yelling to the Sky / 日本未公開 (2011)』で、今度は逆に虐待されている妻を演じてましたよね。パム・グリアの自伝映画が作られる予定があるなら、彼女に演じて欲しいわー。この映画でもね、昔はやり手のドラッグディーラーでしたという面と健気に更生しようとする姿の2つを見事に描写しているの。強い女性を演じてきたパムだけど、実生活では病気や失恋というパムを見事に描いてくれる筈!という位、期待している。

とはいえ、しぶーーーーい映画なので中々派手な事はおきません。マイケル・ベイなら、ここで爆発!って所も、もちろんこの映画では爆発しませんし、カーチェイスにもなりません!とにかく渋い。とにかく3人のしぶーーーい演技と台詞で乗り切る映画です。オルモスがメキシコのバーで知り合いのバーテンに「観光客用のポイズンなテキーラじゃなくて本物のテキーラよこしな!」と、反町隆史みたいな事をスペイン語で言う所が超渋いっす。これまたオルモスがメキシコでアメリカに先に行ってしまい連絡がない夫を待つ女性に「もう帰ってこねーかもな」というシーンの最後が粋で渋い!けど最後はどうなの?どうなの??とハラハラ、ドキドキ。うぉー!ってなりますね。渋いカーボーイ映画みたい。

3人共に失ったものを取り戻す。超渋いけど、3人の描写が丁寧。さすが。渋い監督が渋い俳優使って渋い映画撮るとこうなるって感じですね!

 トリビア

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2013 Won Best Female Supporting Performance of the Year : Yolonda Ross

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt2247432/
http://en.wikipedia.org/wiki/Go_for_Sisters
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Last Modified: 2013-10-19
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