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●● レビュー America want (only) winner...アメリカ海軍に所属していたロバート・ピアリは、まだ西洋人で誰も足を踏み入れていない北極点に魅せられていた。多額の寄付金を手にして北極点に一番最初にアメリカの国旗を立てる事を”勝利”として錦を飾りたいと思っていた。マシュー・ヘンソン(デルロイ・リンドー)は、ピアリの身の回りの世話役として探検に同行していたが、グリーンランドに着いてからからはイヌイットの言葉や犬ぞりを習ったりと、この探検に才能がある所をみせた... このピアリの探検の話しは有名だ。ピアリが他の探検家と北極点到達を争っていた話が、私の英語の教科書に載っていた。私はその戦いに敗れた探険家の事を思い切なくなった。しかし、この映画の主役となるマシュー・ヘンソンの事には一切その英語の教科書では触れていなかった。アメリカ本土でも、ようやく1980年代になってマシュー・ヘンソンの功績が認められた。今では「ロバート・ピアリ&マシュー・ヘンソン」という子供向けの読み物が多い。2人は同等として扱われている。ロバート・ピアリは博愛主義者というよりも、策略家だったと思う。その策略家ぶりをこの映画ではよく表現していると思う。しかしその彼の策略家ぶりがなかったら、今「ピアリ&ヘンソン」として語られていなかったと思う。そしてもちろんマシュー・ペリーが努力家じゃなかったら、「ピアリ&ヘンソン」となっていなかっただろう。いつの時代も黒人は人一倍の努力で認められなければならなかった。 何がピアリをかき立てたのか?何がアメリカをかき立てたのか?資産家が言う。「アメリカは勝者を待ってるんだよ」。何をしても勝たねばならない、そのプレッシャーが今までのアメリカというのもを作ってきた。この映画では美しく幻想的な雪の映像が、そのプレッシャーを余計過酷に見せていたように思う。 (Reviewed >> 10/20/01, 2/18/09:ビデオにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 実在した探検家マシュー・ヘンソンの伝記映画を、「クルックリン」のデルロイ・リンドーが主役を演じた映画。監督には、「サウンダー」で俳優をして有名になり、後に「Strictly Business」や「パッセンジャー57」の監督をしたケビン・フックス。彼も映画の1シーンに登場するが、そのシーンでは実の父で、名優のロバート・フックスとの共演を果たす。 女優のタラジ・P・ヘンソンは、このマシュー・ヘンソンの子孫と言われている。しかしマシュー・ヘンソンはアメリカ人女性と結婚していたが子供はおらず、ヘンソンの直接の子孫はイヌイットの女性の間に男の子が一人居ただけなので、直接の子孫ではない。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Emmy Awards1998 Won Outstanding Music Composition for a Miniseries or a Movie (Dramatic Underscore) >> Motion Picture Sound Editors, USA 1999 Nominated Best Sound Editing - Television Movies of the Week - Sound Effects & Foley >> Satellite Awards 1999 Won Best Performance by an Actor in a Mini-Series or Motion Picture Made for Television : Delroy Lindo |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0136972/Not available from Wikipedia http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159546 |
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