2691
Cast >>Bill Cosby (Elliot Hopper), Kimberly Russell (Diane Hopper), Denise Nicholas (Joan), Ian Bannen (Sir Edith Moser) ...
Director >>Sidney Poitier
Writer >>Brent Maddock, S.S. Wilson, Chris Reese
Producer >>Terrence Nelson
Genre >>Comedy
Country >>USA

 総合ポイント 3点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>3 演出 >>3 音楽 >>3

 レビュー
Worship him? I AM Satan!
エリオット・ホッパー(ビル・コズビー)は、木曜日に会社で昇進になるかどうかと言う大切な時期を迎えていた。妻は亡くなっていたが、その大事な時期ゆえに、ティーンの娘ダイアンの大事なバースデイも忘れていた。そしてまだ小さい下2人の兄妹の事も、ダイアンに任せてばかりいた。そんな時、エリオットは正気沙汰ではないタクシーに乗ってしまい、なんとタクシーごと川に落ちてしまった。いつもと様子は変だが、何とか家にたどり着いた。なんとエリオットはゴーストとなっていたのだった...

テレビでは一世を風靡したビル・コズビー主演のコメディ。シドニー・ポワチエが監督。二人は70年代にポワチエが監督・主演で、「Uptown Saturday Night (1974)」、「一発大逆転 (1975)」、「ピース・オブ・アクション (1977)」という3部作を制作し、黒人の間ではクラシックコメディとして知られている作品を作った仲でもある。久々の共演が話題になっていた。しかもコズビーは80年代半ばから90年代にかけて「コズビー・ショー」でお茶の間を席巻する人気を誇った後の作品である。多くの人は、彼等の再結成に胸弾ませていた。
この作品でコズビーは、医者で裕福だった「コズビー・ショー」とは違い、仕事はあるがお金にはそんなに余裕の無い父親を演じている。昇進を控え、昇進さえすれば、会社の車に、そして医療保険も付く!と、ワーキングクラスの男を演じているのが印象的だった。しかし映画は、脚本と物語がイマイチ。ゴーストとなった父親の姿に悲しみも驚きもしない子供たちは、余りにも不自然。コメディ故か、色々な事があっさりとし過ぎていた。しかし、タイトルから容易に父親が死ぬんだろうとは想像していたが、来る来ると思いながらも中々死なないのは面白かった。ポワチエの煽りかたの演出が上手かった。

コズビー・ショーで誰もが憧れる父親像で魅了し伝説となったビル・コズビー。そして映画界で伝説となった演技力を誇るシドニー・ポワチエ。彼等がまた組めば、また伝説となるはずだったのに...
(Reviewed >> 3/7/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ビル・コズビーが主演でシドニー・ポワチエが監督。といえば、黒人の人々は70年代の彼等の3部作を思い出す。「Uptown Saturday Night / 日本未公開 (1974)」と「Let’s Do It Again / 一発大逆転 (1975)」と「A Piece of the Action / ピース・オブ・アクション (1977)」ね。ウィル・スミスがデンゼル・ワシントンとリメイク映画を作りたがっているのが、唯一日本未公開の「Uptown Saturday Night」。ウィルが作りたがる程に、人気よ。いや、本当に面白いよ、この3部作。当時のそれこそウィル・スミスとデンゼル・ワシントン級の人気黒人俳優達が勢ぞろいで作った作品。というか、そういう事が出来ちゃう位に、あの当時の俳優達はお互いのエゴが無かったんだろうなー、仲良いワーと思わせるのが、その3部作でしたね。しかも、アメリカのTVを代表するようなTVシリーズ「ザ・コズビー・ショー」を成功させている渦中に居たビル・コズビーが主役の久々の映画作品。しかも前作「Leonard Part 6 / ビル・コスビーのそれ行けレオナルド (1987)」がコケテいるので、今回は大丈夫!シドニー・ポワチエを監督に起用するからーという大人の事情が見え隠れする作品が、今回の作品であります。

タイトルのゴースト・パパ(幽霊父さん)を演じるのがビル・コズビー。ゴーストってくらいだから、パパは死んじゃうんだろうなーとはタイトルですぐ分かる。でも冒頭から、そろそろ死にそうかなーなんて思っていると、かなりスカシをかましてくる。そこは面白かった!エレベーターの所とか、ポワチエの煽り演出が上手い。で、ここで死んじゃうんだーと思ったら、そこでも中々死なない。肝心な死んじゃう所は、あ、死んじゃってたんだって、後から分かる。コメディだから、「死」の部分は悲しまないようにあっさり演出。でもね、さすがに子供たちがパパの死をあっさり受け止めているのは、変だよねー。息子なんて、ゴースト・パパを思いっきり利用してますからねー。さすがにお父さん好きでも、私はゴーストで出てきたらちょっと引くわ。ごめんね、お父さん...

「ザ・コズビー・ショー」では誰もが憧れる父クリフ・ハクスタブルを演じたビル・コズビー。お医者さん(産婦人科)でお金持ち、子供たちとの接し方も抜群で余裕がある。でも今回は、結構いい企業に働いているのに、昇進しないと健康保険もない状態。結構、キツキツ。ハクスタブルなら絶対に忘れていなかっただろうなって思うが、娘の誕生日すら忘れちゃう今回のパパ。まあ「ザ・コズビー・ショー」の完璧なパパとは違い、割りと一般的なパパを等身大で演じている。ゴーストだけど。

とは言え、この作品は大成功!とはいかず、これを最後にポワチエは監督していない程ですわ。音楽もジャネット・ジャクソンとか当時ぽいんだけど、映画には全く合ってませんでしたね。16歳の長女を含め、今見ると何か超ダサい。同じ90年の映画「House Party / ハウス・パーティ (1990)」なんか見ると、うわーダサい!とは思わないもんね。「こうだったわ!」っていう懐かしさの方が思い出させるもの。時代を上手く反映させたからこそ、「ハウス・パーティ」とかは今の時代でも生き残ってるんだろうね。

ビル・コズビーはなんでテレビであんなに成功したのに、映画では成功出来なかったんだろう?テレビで成功した後はイメージが固定されやすいからかな?

ちなみに、この映画と同時期に映画撮影をしていたのが「Harlem Nights / ハーレム・ナイト (1989)」。なんと、この映画のシドニー・ポワチエとビル・コズビー、そして「ハーレム・ナイト」のエディ・マーフィとリチャード・プライヤーとレッド・フォックスがそれぞれチームとなって、当時ソフトボール対決しております!!映画成績では負けたこの作品ですが、ソフトボール対決では、30対18で見事勝利!

 トリビア
シドニー・ポワチエが監督し、ビル・コスビーが主演したファミリー向けコメディ。

 その他

 受賞歴
>> Young Artist Awards
1991 Nominated Best Young Actor Supporting Role in a Motion Picture : Omar Gooding
1991 Nominated Best Young Actor Supporting Role in a Motion Picture : Salim Grant
1991 Nominated Best Young Actress Starring in a Motion Picture : Brooke Fontaine

 サウンドトラック
1. "Betrayal" - Tangerine Dream
2. "Strong As Steel" - Gladys Knight
3. "It's Just A Girl Thing"- Icey Jaye
4. "Miss You Much" - Janet Jackson
5. "Born To Love" - Planet III
6. "Everytime I Say Goodbye" - Cheryl Lynn
7. "Cues"

Soundtracks not available

 関連記事

 リンク
Not availableNot available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0099654/
http://en.wikipedia.org/wiki/Ghost_Dad
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7637

 関連商品(アマゾン)
DVD or VHS
from Amazon.com
Blu-Ray
Not Available
Video On Demand
Not Available
Book
Not Available
Soundtrack
Not Available
from Amazon.co.jp
Not Available
Not Available
Not AvailableNot Available
Privacy Informationプライバシーについて

ネットフリックス
Not availableNot available

Last Modified: 2008-06-13
>> HOME