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Cast >>Josh Brolin (John O'Mara), Emma Stone (Grace Faraday), Ryan Gosling (Sgt. Jerry Wooters), Sean Penn (Mickey Cohen), Giovanni Ribisi (Conway Keeler), Michael Pena (Navidad Ramirez), Anthony Mackie (Coleman Harris), Robert Patrick (Max Kennard), Nick Nolte (Bill Parker) ...
Director >>Ruben Fleischer
Writer >>Will Beall, Paul Lieberman (book)
Producer >>Dan Lin, Kevin McCormick, Michael Tadross
Genre >>Crime
Country >>USA
Release (US) >>01 / 11 / 2013
Release (JP) >>05 / 03 / 2013

 総合ポイント 3点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>3 演出 >>3 音楽 >>3

 レビュー
"The War is Over"
第2次世界大戦もようやく終結して、アメリカも通常生活に戻りつつあった1949年。シカゴから渡ってきたユダヤ人のギャングであるミッキー・コーエン(ショーン・ペン)が、残虐な行為や官僚や判事等への賄賂で、ロサンジェルスの町を制圧しつつあった。そこでビル・パーカー市警長(ニック・ノルティ)は、戦争から戻ってきたばかりのオマラ(ジョシュ・ブローリン)を呼び、コーエン撲滅を目指した特殊部隊を作る事を命じた。オマラは、同じく戦争から帰ってきたウーターズ(ライアン・ゴズリング)、黒人街用心棒として知られるハリス(アンソニー・マッキー)、元陸軍情報部で盗聴の名人だったキーラー(ジョヴァンニ・リビシ)、早撃ちとして知られるケナード(ロバート・パトリック)、そしてケナードを慕っているラミレス(マイケル・ペーニャ)を引き連れて、警察バッチを捨て「ギャングスター・スクワッド」を名乗り、コーエンと全面戦争を始めるのだった!

実話を元に制作されたクライム作品。実在するのは、ミッキー・コーエンとパーカー市警長。残念ながらこの映画の主役「ギャングスター・スクワッド」の面々は架空。そういう特殊部隊があったのは本当。でも映画で描かれたような黒人やヒスパニック系の刑事がスクワッドには居なかった。事実と架空を織り交ぜて、面白く興味深い物語を作り上げた。しかし、実在するコーエンの悪事を目立たせたかったのか、それともスクワッドの正義を目立たせたかったのかが、イマイチ掴めなかった。オマラの情熱は伝わるが、他の描写がイマイチ薄い。いい役者が揃った割には、その才能を生かしきれていない感は高い。様々な描写もお粗末。

何をどうしたかったのか、イマイチ掴みきれない。ギャングスターらしい暗黒な世界と、それに戦った人々のカッコイイ世界が、殆ど伝わってこなかったのが残念だ。もうちょっと面白く出来た筈だと、役者の名前を見ていると感じてしまう。
(Reviewed >> 7/20/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
この作品を期待した理由は一つ。俳優陣の魅力。主演のジョシュ・ブローリンは「Men in Black 3 / メン・イン・ブラック3 (2012)」で、滅茶苦茶いい感じだったし、準主役のライアン・ゴズリングは色んな映画でもいい感じだし、何しろアンソニー・マッキーが大好きで超期待しているし、前にも書いたけどマイケル・ペーニャは私の涙腺破壊王である。これだけの役者が揃えば、期待しない方がおかしい。

物語は実際に第二次世界大戦後にロサンジェルスの町を舞台に起きた、ギャングと警察の戦いを描いたクライム・ストーリー。ショーン・ペンが演じたミッキー・コーエンは実際に居たユダヤ系のギャング。コーエンは元々ボクサーで、道を外してシカゴで裏社会で活躍し、ロサンジェルスに手を伸ばした。東からやってくるギャング達を阻止する為に結成された特殊部隊が「ギャングスター・スクワッド」。映画の中では、アンソニー・マッキーが演じたハリスのような黒人系、そしてマイケル・ペーニャが演じたヒスパニック系が存在していたが、実際には1949年の事なので、もちろん彼等は実際に「ギャングスター・スクワッド」には存在しない。ロサンジェルスと黒人の歴史背景としては、もちろん南部からロサンジェルスにやってきた黒人はこの時代に徐々に増え始めるけれど、実際に今のように増えるのは60年代(で、ワッツ暴動が1965年な訳です)。ロサンジェルスでは、この時代は黒人と白人の住み分けがハッキリと分かれていた時代でもある。なので、まあ今は2013年なので、黒人のキャラクターも入れておくか的なキャスティングなのです。私には、バレバレだよ。でもマッキーのキャラクターが「セントラル通り」の番人と言われていたけれど、今でいう「サウス・セントラル通り」の事。当時のこの「セントラル通り」には、ビリー・ホリディとかライオネル・ハンプトン、そしてリナ・ホーン等が巣立った有名なダンバー・ホテルがあったロサンジェルスの黒人の心のより所だった場所。

内容は面白いんだけど、ハチャメチャな部分もあって、笑ってしまいます。冒頭でミッキー・コーエンが、男を2台の車に人を繋げて引きちぎるシーンがあったけど、体が見事に真っ二つに割れた時点で、ちょっと笑ってしまいました。ごめん、悲惨なシーンなのに。この手の映画で、あの描写は無いかなー。まず、つながれた腕か脚から引きちぎれてしまうんじゃないかと... 真っ二つはさすがにコメディぽい。まあ元々コメディ映画の監督さんなので、その辺は仕方ないのかなー。

そして最後、なぜか銃を捨てて素手で殴り合い。「え?」と思いましたわ。元々ボクサーのミッキーと刑事が素手で対決。刑事は軍で特訓されたと言われても、ボクシングのトレーニングは無いしねー。あれは無理あるでしょ?しかもギャング映画ですよ!そこは銃!!しかも、ミッキーはその前に素手じゃなく、銃を冷酷に発砲してたからねー。イマイチ説得力が無かった。

まあそういう細かい所が気になっちゃう映画ではある。ジョシュ・ブローリンとかライアン・ゴスリングが演じたキャラクター設定が、第二次世界大戦で活躍した元軍人というのも面白かった。「戦争は終わっても、戦いは終わらない」的な台詞もたまらない。そしてブローリンと奥さんの物語も面白かった。特にブローリンのキャラクターが、冒頭で田舎から出てきた女性を救うシーンとかは、面白くて期待出来たよね。後は、ジョヴァンニ・リビシが演じたキャラクターが、今とは違って超アナログで、コンパス(懐かしい響き)を使ってたりするのは、楽しかった。

もう一息なんだよね。ハリスの登場シーンも、よく分からないクラブなんちゃらじゃなくて、ダンバー・ホテルとかだったら、私は「うお!やるな!」って思ったのに。ちなみにダンバー・ホテル、先月に改築して再オープンしたばかりなんだよ。

 トリビア
ポール・リーバーマンの原作の映画化。ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ニック・ノルティ、エマ・ストーン、マイケル・ペーニャに、アンソニー・マッキーが共演している。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1321870/
http://en.wikipedia.org/wiki/Gangster_Squad
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Last Modified: 2012-12-11
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