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●● レビュー Everybody's Hero1994年、LA近郊のロングビーチにあるウィルソン高校に赴任してきたエリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)。初めて教鞭に立つので不安と期待との両方だった。所が、この高校は荒れており、人種によってはっきりとグループが分かれており対立していた。エリンは、ある事件をきっかけにクラスのみんなに日記を書かせるのだったが... LAという町は、全米の中でもちょっと変わった町かもしれない。基本的に車移動となるので孤独になりやすく、それでいてはっきりと分かれているので仲間も作りやすい。仲間と一緒にいるとやはり安心感があって、居心地のよさを感じてしまう。アメリカで仲間というと、どうも人種という括りになる。同じ人種だと、言葉によって傷つく事もない。そんな居心地のよさを小さい頃から感じているのか、割りと小さい子達がいる小学校ですら、似たような現象を見る。これが、高校生ともなると、体だけは大人なので暴力が生まれやすいのかもしれない。社会人ともなると、ある程度自分で付き合いを決めていくので、縁も簡単に切りやすい。所が、学校生活では先生がそれをまとめないといけない。しかも、その先生がマジョリティとされる人だと、生徒の心はそれを突き放す。でも大人じゃないので、縁を簡単に切る事もしないので、一度心を許せば聞き入れてくれる。簡単な事かもしれないけれど、一度大人になってしまうとどうも出来ない事なのかもしれない。それを、主人公のエリンは諦めずにやったように思う。しかも、この先生は大人として、子供達が知らない事を教えたキッカケに子供達の心を開かせた。本来、先生がする当たり前の事をして。最初は、子供達が好きな2パックを使おうとしたりしたけど... そして、生徒に諦めない事を教えた。本来先生がする当たり前の事。でも、その当たり前の事が、難しかったりする。 日本人で義務教育と言われる中学生を卒業するまでに、最低でも9人の先生に出会う事になる。私は14年間、学校と呼ばれる所で勉強をした。でも今でも名前を覚えていて尊敬できる先生には3人しか出会っていない。その3人の先生にふと会いたくなった... 当たり前の事をしてくれた3人の先生に。エリン・グルーウェルは、きっと誰もが出会った人なのかもしれない。 (Reviewed >> 6/30/07:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア ロングビーチに実在するウィルソン高校の生徒たちが書いた日記の小説等を元にして作られた作品。主人公にはオスカーに2度も輝いているヒラリー・スワンク。そして助演には、そのライバルとなったイメルダ・スタウントン。生徒達には、歌手のマリオやコメディアンのエイプリル・ヘルナンデス等。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Heartland Film Festival2007 Won Truly Moving Sound Award Truly Moving Picture |
●● サウンドトラック 1. "When The Shit Goes Down" - Cypress Hill2. "Hip Hop Hooray" - Naughty By Nature 3. "Keep Ya Head Up" - 2 Pac 4. "Papa'z Song" - Tupac Shakur, Will Jennings, Joe Sample & Dean Evans 5. "Code Of The Streets" - Gang Starr 6. "Rebirth Of Slick (Cool Like Dat)" - Digital Planets 7. "Listen!!!" - Talib Kwell 8. "Summer In The City" 9. "Officer" - The Pharcyde 10. "This Is How We Do It" - Slick Rick 11. "A Dream" - Common featuring Will i Am (as will.i.am) 12. "It's R Time" - Jeanette Ortega featuring Gemstar and Big Mato 13. "Change" - Darrius "Mista Sniper" Garrett Soundtracks from Amazon.co.jp |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0463998/http://en.wikipedia.org/wiki/Freedom_Writers http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327456 |
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