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Cast >>John Lewis, James Zwerg, James Lawson, C.T. Vivian, Catherine Burks-Brooks, Hank Thomas, Ivor "Jerry" Moore, Glenda Gaither Davis, Rabbi Israel "Si" Dresner, William Harbour, Genevieve Hughes Houghton, Pauline Knight-Ofusu, Bernard Lafayette Jr., Mae Francis Moultrie, Frederick Leonard, Charles Person, John Seigenthaler
Director >>Stanley Nelson
Writer >>Stanley Nelson
Producer >>Laurens Grant
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Buses Are A-Coming! We cannot let violence overcome nonviolence.
1961年、COREのジェームス・ファーマー・ジュニアは「ブラウン対教育委員会裁判」の記念日を祝う為に、ワシントンD.C.から南部のニューオリンズまでをバスを使って縦断する事に決めた。それが後に「フリーダム・ライダーズ」と呼ばれるもっとも過酷な公民権運動の一つとなったのだった。

フリーダム・ライダーズを知るのに相応しい最高のドキュメンタリーである。それは公正だからである。ドキュメンタリーは監督の信条により、たまに一辺倒に語られがちだが、この作品は全く違う。そこに関わった人々から話を聞いているが、フリーダム・ライダーズとしてバスに乗った者から、そのフリーダム・ライダーズを拒んだ者達までから話を聞いている。両方が語られる事で、この映画のバランスは非常に良い。そしてどうしてフリーダム・ライダーズが誕生したのかも、かなり率直に語られている。そしてキング牧師との関係なども正直に語られていて良い。

フリーダム・ライダーズ達が語る生々しい描写によって、彼等の勇気と苦悩がここに今よみがえる。そして我々の魂に何かを訴えかけている。
(Reviewed >> 5/27/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
これは待っていた作品。さすがに面白かった。というか、期待以上でしたね。スタンリー・ネルソンというマッカーサー・フェローズ・プログラムを獲得している秀才が作った作品。このマッカーサー・フェローズ・プログラムって、貰えると本当に凄いんですよ。毎年20人位が選ばれて、作家や医者から研究者から色々な分野で活躍するであろう人々に与えられているプログラム。スタンリー・ネルソンは長編ドラマを作らず、ドキュメンタリーだけで勝負する映画監督。その一途な所が認められたんでしょうかね。でもさすがなのです。ドキュメンタリー監督と言うと、日本人ならまずマイケル・ムーア監督(じゃねーよ!)を頭に浮かべると思います。マイケル・ムーアは自分の信条をドキュメンタリーにストレートに反映させる監督。でもこのスタンリー・ネルソンは違う。この作品もとってもバランスが良い。フリーダム・ライダーズが絶対的な善だったのは、歴史が証明している。けれど、その逆に居た人たちへのインタビューもしているし、フリーダム・ライダーズの始まりの部分とか面白かったですね。キング牧師とフリーダム・ライダーズの関係も面白かった。全てが率直。だからこそ、この運動がどれだけ大変だったかも見えてくる。そして珍しい映像もありましたね。フリーダム・ライダーズのトレーニング風景とかも見れます。グレイハウンドのやたらと明るいCMとかの映像も対照的で面白かった。

実はオプラ・ウィンフリーの番組「オプラ」が終了する前に、フリーダムライダーズの50周年という事でスペシャル番組を放映している。178人の生存者が番組に参加していて、オプラも紹介の時に声を詰まらせている。ビデオはここ。これには私も思わず涙。彼等の嬉しそうな顔が良い。あの時の苦悩が報われているよう。この人たちが歴史を動かした。フリーダム・ライダーズと言えば、アラバマ州のアニストンでバスが炎上した写真がよく使われる。しかし惨事はそれだけではなく、サウスカロライナではジョン・ルイスが暴徒達に襲われて怪我をしているし、アラバマ州のモントゴメリーのラルフ・アバーナシーの教会にフリーダムライダーズが集まった時に、やはり暴徒達が教会を囲んで非常に緊迫した状況にもなり、ようやくロバート・ケネディが動いたという事実もある。結局はバスでニューオリンズには行けなかった。途中のミシシッピ州にて、全員逮捕。ウィリアム・フォークナーの小説にも登場する悪評高い刑務所であるパーチマン刑務所に入れられてしまう。そこではマットレスや歯ブラシも取り上げられたりする。しかし彼等は「Buses are A-Coming!(バスは次々にやってくるぞ)」と歌い、励ましあう。この歌も当時にフリーダムライダーズが歌って披露している。パーチマンを一杯にしてしまおう!としていた。結局430人がフリーダム・ライダーズとして参加し、300人がパーチマン刑務所に入った。その年の9月には州際通商委員会がジム・クロウ法の看板を撤去する事になった。

私、歴史上の人物で一番尊敬しているのはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師。順番をつけるのは間違っているが、その次に尊敬しているのがジョン・ルイス。公民権運動の歩兵。フリーダム・ライダーズにも最初から参加し、セルマからモントゴメリーの行進にも参加しているし、もちろんワシントン行進にも参加。そのジョン・ルイスがオプラに出演した時に語っている。もし自分のやっている事が正しいと思うなら、若者よ立ち上がれと。

PBSのオフィシャルサイト。フリーダムライダーズ全員の名前も掲載されている。

オプラのスペシャルのサイト。そのオプラのバックステージでのこの映画の監督スタンリー・ネルソンのインタビュー

 トリビア
マッカーサー・フェローズ・プログラムを獲得しているスタンリー・ネルソン監督のドキュメンタリー最新作。ネルソンはドキュメンタリー映画を常に撮り続けており、30年のキャリアになる。このドキュメンタリー作品はサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門に出展された。タイトルの通り、公民権運動の要ともなったフリーダム・ライダーズについてのドキュメンタリー。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2010 Won Best Movie of the Year (Documentary)

* Writers Guild of America, USA
2011 Nominated (Screen) Best Documentary Screenplay : Stanley Nelson

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Last Modified: 2010-05-31
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