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●● レビュー Swing low, sweet chariot, coming for to carry you home!キドゥン・プレイ(キドゥン・プレイ)がハウスパーティを楽しんでいたが、周りの若者は飽き飽きしていた。そこに車椅子の老人(リル・ジョン)が入ってきて、フリークニックについて語り始めた。フリークニックは90年代最高のパーティだったが、警官が突入してきてフリークニックを逮捕し殺したとの事だった。老人はフリークニックを呼び起こし始めた。フリークニック(T-ペイン)はゴーストとしてよみがえった。フリークニックのゴーストはラップコンテストを開催すると発表。それを聞いていたラップグループSTMのバージル(ヤング・キャッシュ)、ビック・ウージー(リック・ロス)、ライト・スキン(シー・ロー)とマリファナ調達人ドエラ(DJプー)はフリークニックに向かうが... たまらない。最高である!予想を遥かに超えた出来の良さである。ミュージシャンが声優を務めているので、音楽は良くても声優としてどうなんだろう?という不安があったが、そんなの一切関係ない!みんな声優として大活躍である。どことなく「Robin Harris' Bebe's Kids / ベベズ・キッズ (1993)」を思い出させる懐かしさもあるが、オプラ・ウィンフリーやアル・シャープトンを無茶苦茶にしてしまうところは、カール・ジョーンズらしい「ブーンドックス」的なエッジな批判もふんだんに入っている。それでいて、アトランタやその他南部のアーティストを使い、実際にあったアトランタのスプリングブレイクのパーティであるフリークニックを上手く取り入れ懐古的にブラックカルチャーを表現しているのが巧くて面白い。そしてラストである。「The Breaks / 日本未公開 (1999) 」なんかと違って巧いのである。パーラメントの「Mothership Connection」を聞き込んだ感が出ている。 とにかく最後までたまらないのである。こんなファンクなアニメは見た事ない!グルーヴ。ファンク。Hit it fellas! (Reviewed >> 1/5/11:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Starchild, Citizens of the Universe, Recording Angels. We have returned to claim the Pyramids. Partying on the Mothership. I am the Mothership Connection♪上のが何のこっちゃ分かる人には、たまらない映画っす!「ブーンドックス」Meetsファンク。「ブーンドックス」の裏方をしていたアニメーターのカール・ジョーンズが製作。声の出演には、T-ペインやリック・ロスと言ったマイアミ系とシー・ローやビック・ボーイというアトランタ系、そしてリル・ウェインというニューオリンズの南部が大集結。他にもスヌープ・ドッグやケリス等から、チャーリー・マーフィやアフィオン・クロケットという注目を集めている若手コメディアンも参加。ヤング・キャッシュというT-ペインのレーベルに所属している若手もかなり良い役で参加してます。 このタイトルになっている「Freaknik(フリークニック)」とは、アトランタで80年代から実際にスプリングブレイク(春休み...だけど日本とはちょっと意味合いが違う)の間に黒人大学で行われていた大きなパーティ(イベントと言った方が近いかな?)である。FreaknikでGoogleで画像検索すると、何となくどんな感じか分かってもらえると思う。そのフリークニックで大活躍していたのが、T-ペインが声を担当するその名もフリークニック。しかし、90年代にパーティの時に警察に連行され逮捕。そして殺されてしまった。今となっては伝説となり、都市伝説化している。フリークニックなんて存在しないんじゃないの?と、80年代の「House Party / ハウス・パーティ (1990)」のダンスを未だに楽しんでいるキドゥン・プレイ(本人達が声で登場)を見て飽き飽きしながら現代の若者達は思っている。そこに登場するのが、車椅子の老人(リル・ジョン)。フリークニックは存在した!と、甦らせてしまうのです。ゴーストとなって現れたフリークニックは、タイラ・バンクスのトークショーに登場したりで大人気。ゴーストなのに市長になったりと大変。オバマ大統領もフリークニックの人気には敵わないと、大統領の座をフリークニックに渡してしまうのです!!!そのフリークニックが、また以前のように「バトル・オブ・ザ・トリルエスト」というタレントショーを開催する事になって、フロリダから向かうのがSTM事、スィート・ティ・モブスターズの3人のラッパー+マリファナ調達人の1人で計4人のグループ。いちよう彼等が主にこの映画の物語を進めていきます。彼等のアトランタまでの珍道中もあり、ライバルグループとの対決もあり... しかしそんなフリークニックの人気を気に食わないのが、「ザ・ブレイ」の面々。「ザ・ブレイ」はオプラ・ウィンフリー、アル・シャープトン、ラッセル・シモンズ、ビル・コズビー、ジェシー・ジャクソン、OJ・シンプソンが作った秘密結社。アル・シャープトンがパーマかけてるときに殺されて、ロボットになっちゃったりします。この辺に「ブーンドックス」の細胞を感じますね。 T-ペインは前にも書いたように演技とかは下手。でもこの映画はミュージカル仕立てで、T-ペインだけは殆どが歌。なので下手なのも全然気にならない。リック・ロスやシー・ローは割りと台詞がある。でもリック・ロスとヤング・キャッシュはラップを披露。でもシー・ローやビック・ボーイやリル・ウェインは曲披露は無いのが残念!!でもリル・ウェインの使い方とか上手い。このアニメの声優指導したのが、何とデンゼル・ウィッテカー。そう名優2人の名前を持った、「The Great Debaters / グレート・ディベーター 栄光の教室 (2007)」にも出ていた俳優です。T-ペイン以外はみんな割りと上手かった!リル・ジョンの十八番「Oh, Yeah!」も目立たないように上手く使われていたりします。 ワンシーン毎に書いていきたい位に、沢山のネタが詰まっております。キリが無いので全部は書きませんが、何せもうラストは本当に最高!ラストが決まる映画はやっぱり良い!これは絶対に見て欲しいのです!!!特に一番上の意味が分かる人には... (0809本目) |
●● トリビア 「ブーンドックス」や「Black Dynamite」のアニメの裏方であるカール・ジョーンズが製作したミュージカルアニメ。T-ペインやリック・ロスにシー・ロー、ビック・ボーイ、スヌープ・ドッグ等のラッパーが声優で出演。そしてジョージ・クリントンとブーツィ・コリンズも声優で参加している。ケリ・ミッチェルやアフロン・クロケット等のコメディアンも声優を務めている。また俳優のデンゼル・ウィッテカーが声優指導で参加している。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 * The BEST OF SOUL2010 Won Best Movie of the Year (Comedy/Musical) 2010 Won Best Newcomer of the Year : Carl Jones (Animator) |
●● サウンドトラック 1. "Freaknik Is Back" - T-Pain2. "Save You" - T-Pain featuring One Chance 3. "Ghetto Commandments" - T-Pain featuring Snoop Dogg & Mack Maine 4. "We The Mob" - T-Pain featuring Young Cash AKA Virgil 5. "Beat Build" - T-Pain featuring Young Cash & Rick Ross Soundtracks not available |
●● 関連記事 * 映画秘宝 2014年 10月号 HIP HOPムービーベスト20にて&ヒップホップ映画の歴史 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1535989/http://en.wikipedia.org/wiki/Freaknik:_The_Musical Not available from Allcinema |
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