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●● レビュー A Family Tree家長であるおばあちゃん(フランシス・フォスター)は、もうすぐ誕生日を迎えようとしていた。そのお祝いに娘のエドナ(バーバラ・モントゴメリー)がやってきた。おばあちゃんは息子のミルトン(モーゼス・ガン)と一緒に暮らしており、孫もネイト(チャールズ・ブラウン)とルー(レイノ)がおり、一人で立派な家族を作り上げた。ルーは特におばあちゃんが大好きだった。そんな時、おばあちゃんは自分の過去を思い出していた... 「The Vernon Johns Story / 怒りを我らに (1994) (TV) 」や「Go Tell It on the Mountain / 日本未公開 (1985) (TV)」等というTV映画の脚本も手がけている劇作家レスリー・リーの作品であり、ニグロ・アンサンブル劇団の作品である。この作品は、2000年代に入ってもリバイバル上演される程に人々に愛されている。もう人生を終えようとしている女性が歩んだ歴史。その歴史が明らかになる事で、孫からの反感を買う。しかしその女性にとっては苦くも甘い思い出である。あの思い出があるからこそ、あの家族は出来上がったのだ。孫もいずれはその現実を受け入れる事になるだろう。おばあちゃんがどうやって愛すべきおばあちゃんになったのかを。そのおばあちゃんの台詞が素敵だ。「私だって、若い女の子だったのよ、いつもお前さんのおばあちゃんじゃないのよ」と言う。いつかは分かってくれるだろう孫に対して。 この素晴らしい物語は俳優達の力強い演技力によって、美しく語られている。 (Reviewed >> 5/22/11:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 こちらもニグロアンサンブル劇団の作品。ニグロアンサンブル劇団(以下NEC)については、先日書いたので割愛。そちらを御覧ください。監督がクレジットされていないが、NECでクレジットされていたので、多分舞台と同じダグラス・ターナー・ワードだと思う。という事はNEC創設者が自ら演出なのですよ!でも脚本はレスリー・リーという黒人男性。彼はこの作品を半自伝的と語っている。彼が自分を投影したのは、主役のおばあちゃんの孫ルーだと思う。彼はとっても真面目な学生でおばあちゃん子。若者特有の様々なプレッシャーを感じている年頃。ルーのお兄ちゃんは割りと上手く色々な事をやっているが、それでもワンマンな父親とは対立する。でも主役は先に書いた通り、おばあちゃん。このおばあちゃんを通して描かれる一家の歴史。おばあちゃんは誕生日を控えているが、最近心臓に不安がある。おばあちゃんは自分の思い出を振り返っていくのです。でもその過去はおばあちゃん子であるルーにとって、受け入れ難い過去だった。おばあちゃんは過去に3人の男性との恋愛を経験している。最初の男は情熱的だったが、若さ故に間違いもあった。2人目はおばあちゃんが働いている家の主人の息子。インターレイシャルカップルで問題が沢山あった。そして肝心な時に男は逃げる。3人目は真面目な男で牧師になろうとしている男だった。しかしおばあちゃんと恋に落ちる事で男は変わってしまう。真面目で誠実だと思っていたおばあちゃんの過去と向き合う事で、ルーは混乱してしまうのです。しかし、この作品の素晴らしさはそれだけじゃない。この一家の様々な人間関係を描いている所が凄かった。私も見ているうちにどんどんと惹き込まれていくのが分かった。このおばあちゃんの名前がルクレティア。古代ローマの話に出てくる女性と同じ。多分関係しているんでしょうね。ワンマンで厳格な父でおばあちゃんの息子を演じたのが、Moses Gunn (モーゼス・ガン)。「Shaft / 黒いジャガー (1971)」ではギャングのボスであるバンピーを演じていた。彼もNACの創設時のメンバーで共同設立者。NECの多くの舞台に出演している。この舞台では歌声まで披露している!おばあちゃん役のフランシス・フォスターや、その若い頃を演じたジャネット・リーグも素晴らしい。ジャネット・リーグは、Tisha Campbell-Martin (ティーシャ・キャンベル=マーティン)とかポーラ・ジャイ・パーカーに似ている。 NECの底力に圧倒されました。 (0859本目) |
●● トリビア トニー賞のベストドラマにもノミネートされている舞台の映像。PBSにて放送されている。この劇は有名で、今でも各地でリバイバル上演されている。 「黒いジャガー」のバンピー役で有名な名優モーゼス・ガンも出演している。 ブロードウェイとオフブロードウェイでの上演で、トニー賞にノミネートされ、オビー賞を受賞している。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0208158/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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