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●● レビュー ”I think we might be unequally yoked”(Reviewed >> 1/28/21:VODにて鑑賞) |
●● 100本映画 最近のニューヨークインディペンデント映画のサンダンス映画祭のドラマコンペに出した作品。タンザニア生まれアメリカ育ちのEkwa Msangiが監督。スパイク・リーの妹ジョイ・リーが出演しており、ニューヨークのブルックリンが舞台。ジョイ・リーが本当にいい雰囲気で本作にピッタリで好演。これは... グッときた。 ニューヨークのJFK空港で花束を持って待つ男性ウォルター(Ntare Guma Mbaho Mwine)は、17年ぶりとなる妻エスター(Zainab Jah)と、娘シルヴィア(Jayme Lawson)の到着を待っていた。彼らは祖国アンゴラを離れ、ウォルターはNYでタクシー運転手として生活費を稼ぎ、ようやく妻と娘を迎えることが出来た。が、さすがに17年も離れているので、ウォルターはNYですっかり別の生活で身を立てていた。久々の妻と娘との生活は、ウォルターを苦しめる。そして、祖国を離れてやってきた妻と娘も中々馴染めずにいた。 最近のニューヨークを舞台にしたインディペンデント系作品は、この手の移民物語が多い。ダナイ・グリラ主演『Mother of George / 日本未公開 (2013)』(超おススメ!)や、ショーン・ベイカーの初期映画『Prince of Broadway / 日本未公開 (2008)』も、そうだ。逆にNY生まれの主人公が減ってきている。それだけNYは、移民に溢れているのであろう。そのように増えている中、他作品との差別化していかなければならないが、本作では国と国で引き裂かれた家族の在り方について徹底的に語られている。さすがに17年という年月は、「家族」という名の絆だけでは埋まれない溝がある。テクノロジーが発達して、昔で言うところのテレビ電話、今で言うところのフェイスタイムがあったとして、やはりそれだけでは超えられない壁がある。そう言ったものをこの作品は痛い程についてくる。 戦争はこうやって簡単に家族をバラバラにしてしまう。そして若かった彼らの夢も奪う。戦争は数年かもしれないが、この家族は17年も失われた。だが、壁を超えたこの家族には新しい何かが始まる良い予感しかしないのでグッとくる。 (1791本目) |
●● トリビア 17年間、アメリカとアンゴラで離ればなれになっていた家族が、アメリカでようやく一緒に生活を始めるが、距離で出来てしまった溝をダンスによって埋めようとする物語。スパイク・リー監督の妹で『モー・ベター・ブルース』などで知られるジョイ・リーが出演。 サンダンス映画祭のドラマコンペにて上映予定。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt11380884/https://en.wikipedia.org/wiki/Farewell_Amor Not available from Allcinema |
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