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Cast >>Safiatou Mahaman (Daughter), Aminata Ousmane (Zamiatou), Balla Moussa Keita (Husband), Oumar Mbarek (Son), Hamel Mbarek (Son) ...
Director >>Abdoulaye Ascofare
Writer >>Abdoulaye Ascofare
Producer >>
Genre >>Drama
Country >>Mali

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Mother of Dunes
マリの砂漠地帯に住んでいる家族。まだ小さいワンパク盛りの男の子が2人、学校を成績が悪く辞めてしまったまだティーンの娘1人、そしてハンディキャップとなってしまった夫を1人で面倒見ているのがママのザマイトゥ(アミナタ・オスマン)だった。夫の手当てだけが頼りの家計は、非常に厳しかった。政府はお金を使い果たしてしまえば、支払われない事だってあったからだ。ツケで穀物を買うことも出来なかった。ヨーロッパの外国人の所で働きたいと出向くも、そんな年寄りはダメだと言われた。娘が居ると伝えると、じゃあ娘を連れて来いといわれ、連れていくも、それはザマイトゥが考えていた仕事とは違い、ザマイトゥは頑なに断った。ザマイトゥは昔の彼氏の所に助けを求め、彼はラバをあげるが...

想像通りのママ・アフリカ!的な作品だ。過酷な砂漠地帯での生活。生きていく為にママは色々と考え頑張る訳です。でも子供たちは絶対に守る!お金なんかに目がくらむわけが無い!ハンディキャップを抱える夫にも愛情を注ぐ。娘はなんだかハッキリせず、いつもぼんやり。手伝いしてもほぼ使えない。なのに息子2人はワンパクで喧嘩ばかり。普通の主婦なら、「あああぁああ!」とイライラする状況が続く。この映画のママも「ああぁあああ!」となっている瞬間があるのもいい所。普通の女性なのだ。でも頑張る。踏ん張る。足を使う。頭を使う。そんなママの背中を意外とちゃんとみていた娘。ラストシーンで砂漠に昇る太陽に向かっていくのが美しい。

確かに彼女には何もない。物質的なもの、そしてお金。でも愛する家族が居るじゃないか!そんな家族が少しでも成長した事を嬉しく思い、幸せに思う。究極の幸せがこの映画にはあった。
(Reviewed >> 5/25/15:DVDにて鑑賞)

 100本映画
丁度この映画を観た日がアフリカ・デー。国連が制定。アフリカでの色々な成功を祝う日らしい。ならば私らしくアフリカ映画で...という事で、持っていたこの作品を。アフリカのマリが舞台。マリ映画と言えば、スレイマン・シセですが、今回の映画はシセではありません。アブドゥライエ・アスコファレ監督。彼もシセと同じくロシアにて映画を学んだ。しかし長編はこの作品ともう一本のドキュメンタリー映画だけ。もっと観たいぞ!この監督!!

マリの砂漠地帯に住む家族。朝に娘は水汲み。弟2人は朝から大喧嘩。それを取り仕切るのがママのザマイトゥ(アミナタ・オスマン)。ザマイトゥにはハンディキャップとなった夫が居た。その夫の政府からの手当てだけが、この家族の収入だった。ママは息子たちの喧嘩でイライラしながら、娘に穀物を買ってくるように言う。しかしツケが溜まっているので買える訳がなかった。娘は嫌々ながらに行くが、やっぱり買えなかった。そんな状況を息子2人は笑い、姉をバカにする。姉は成績が悪かったので学校も行けなかった。ママのイライラはマックスに達する。「本当にどうしようもないわね!」と、入れ物を娘から奪い、夫の面倒を見るように息子たちに言いつけて、自分が買いに出かける。しかしやっぱり買う事が出来なかった。途方に暮れていると、ヨーロッパから来た男たちの姿を見た。ママはそんな人たちが暮らしている地区に出向き、家政婦として雇ってくれと一軒一軒回る。しかし彼らはもう雇っている人たちが多かった。しかも「そんな婆さんは嫌だ」と言われる始末。「娘が居る」と言うと、男たちは「それなら」と言い、娘を連れてくる。しかしママはそこでその意味をやっと察する。男は高い給料を提示した。それを聞いた娘は働きたいとママに懇願するが、ママは断固拒否。お金を投げて娘を連れて帰ってきた。やっと政府からのお金が入る頃だと向かうが、お金はもうないといわれてしまう。もう絶体絶命のママは、昔の彼氏の所に出向く。元彼氏の妻はカンカンだったが、元彼氏はママにラバを与える。そのラバと共に砂漠のオアシスに行き水を汲むママ。砂漠で労働している人たちに水売りを始めるのだが...

この撮影のラストシーンを撮影中に、アスコファレ監督のママが亡くなったらしい。もちろんこの映画のモデル。私たちがイメージするアフリカのお母さんそのままな映画だ。京塚昌子さんタイプ。言葉はたまに悪いけれど、子供たちのことを考えて精一杯頑張っている。そして生きる為にも頑張るのだ。歯を食いしばる。元彼に助けを求めるなんて悪い事だって分かっている。しかしもう仕方ないのだ。元彼の妻にも罪悪感がある。だからこそ仲良くなろうとする夢だってみてしまうし、自分の行為は悪魔的だと思ってしまうのだ。

って難しく書こうとすると、民族・宗教の違いもサラっと描かれていたりするんですよね。ママがヨーロッパの男たちに働きに行こうとすると、既に働いている女たちは若くて、しかも肌の露出が多い。ママはイスラムだから全身を布で覆っている。

そしてアスコファレ監督にとって忘れられない日に撮ったラストシーンが最高に美しい。あんなに美しく上る太陽を見たことがない。その太陽を浴びた彼らもまた美しい。最近はマテリアルな物に目がいってしまい、私は不幸だ!なんて思ってしまっていましたが、これ観た後には私も家族が居るし、最高に幸せな事なんだわーと思い知らされました。当たり前の事を見失っている時に最高な映画であります!!

 トリビア

 その他

 受賞歴
* Namur International Festival of French-Speaking Film
1997 Won Golden Bayard Best Artistic Contribution : Giorgos Arvanitis
1997 Nominated Golden Bayard Best Film : Abdoulaye Ascofare

* Ouagadougou Panafrican Film and Television Festival
1997 Won Best Actress : Amina Keita


 サウンドトラック
Haruna Barry, Ibrahim Dicko


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0119105/
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Last Modified: 2015-05-25
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