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●● レビュー Everything must go! but if some left, it's yours.ニック(ウィル・フェレル)は仕事に恵まれていたが、アル中で問題を起こしクビになった。16年も働いたのに会社が渡したのは、名前入りのサバイバルナイフだけだった。そして家に帰ったら、妻は出て行った後で、ニックの私物が全て庭に出されており、鍵も変えてあって家に入ることすら出来なかった。仕方なく庭で一夜を過ごし、次の朝に助けにやってきたのが、警官でもある知り合いのフランク(マイケル・ペーニャ)だった。ヤードセールをすれば良いとアドバイスを受け、そうする事になった。そんな時にやってきたのが、少年のケニー(クリストファー・ウォレス)だった。ケニーをアシスタントにヤードセールを始めるが... 喜劇の四天王の一人ウィル・フェレルが「割りと」シリアスに演じているコメディドラマ。アル中でしかも酔うと問題児となってしまう主人公のニック。止めたつもりでも、つい魔が差してしまいまたトラブルになる。仕事をしていた時にはちゃんと数字として結果を出していて、地位も高く、持ち家があって、休暇にはヨーロッパや日本(しかも日本には2回も)にも訪れるほどの余裕があって、貯金も450万円ほどあった。450万円は日本人にとっては少ない数だけど、持ち家のあるアメリカ人ではまあまあかもしれない。そんな男がある日全てを失ってしまう。車も会社から支給されていたので没収。クレジットカードも妻が止めてしまう。人生破れかぶれ。まあアル中な男が一番悪い。しかし男はどん底を迎えても尚、何にも分かってはいない。飲み続ける。お金も妻も仕事も全てを失ったが、逆に新しく与えられた物もあった。それに気づいた時に男は少しずつ変わる。 ウィル・フェレルのどん底ぶりは、いつものお得意とする天真爛漫なカリフォルニア男とは違う。でも随所にウィル・ファレル節が残っていて、上手いこと悲劇が喜劇になっている。そんなどーしようもない中年に無邪気に接しているのが、ケニー役のクリストファー・ウォレス。この2人が絶妙のコンビネーションで共にスクリーンで成長する。 全てを手放せばならない時にどうしても残ってしまう物。それが人生の宝物。 (Reviewed >> 11/7/11:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 ウィル・フェレル主演の映画。なんとビギーの息子クリストファー・J・ウォレスが共演。ウィル・フェレル、好きなんですよー。と言いながら、ついついウィル・ファレルと書いてしまうんですよ。はてなのウィル・フェレルのキーワードは私が作っているのに!!ですよ、間違えるんですよ。フェレルとファレル、アランとアレン...そして水野真紀と水野美紀... 世の中には混乱してしまう名前が氾濫しておりますです。ウィル・フェレルはカリフォルニア生まれで育ちなので、いつもカリフォルニアを感じさせる底抜けに明るい天真爛漫な馬鹿を演じてきた。その代表作がジョージ・W・ブッシュ(テキサス出身だけど天真爛漫な馬鹿という意味で)だと思う。今回は割りと暗い役を演じております。ウィルが演じたのが、ニックというアル中で会社をクビになってしまう男。まあある意味最低な男。会社は16年も勤め、役職にもついていた。でもアル中で酒乱。会社をクビになって、家に帰ると、妻はニックの私物をすべて庭に出して、鍵も変えてしまって家にも入れない状態に。妻はとっくに家を出ていた。車も会社から支給されていた車で、一ヶ月は使わせてくれる予定だったが、ニックは馬鹿だから余計な事して会社を怒らせてしまい、車も没収。仕方なく、庭に出された自分専用のソファで寝る事にする。朝起きて途方にくれていると、クリストファー・J・ウォレスが演じたケニー少年がやってくる。ケニーのママはニックの家の近くの家で老人の看病をする仕事をしている。その間、ケニーは一人でその辺をプラプラしている。面白そうだから、ニックを少しちょっかい出す。ニックも仕方なく、自分が買い物とか用を済ませる間の自分の荷物を見張り番をケニーにやらせる。結局、自分の荷物を売る事にし、ケニーはそのままアシスタントとして雇われる。ニックは時給のほかにケニーに野球を教える事になる。そしてニックは更にケニーにセールスの心得の本を読むように言う。まあでも、ニックにとってケニーという存在も最初は面倒だと思っていた。ニックも暇つぶしのつもりでケニーに接していた。 と、文字通り、ニックは一瞬にして全てを失った男。まあ自業自得な部分もありますが、そこまで...という部分もあります。でもそんな状況だからこそ、このニックを成長させていくのです。いつものウィル・フェレルのテンションではありませんが、これはこれで面白かった。たまにウィル・フェレルだなーと思うところも節々にある。あと面白かったのが、高校の卒業アルバムに好意あるメッセージを書いてくれた女性の所に行く場面。彼女は現在シングルマザーで子供を育てていて、若い時には日本でブラット・ピットとCMで共演したと語っているのです。日本だけでモデルやる外国人女性多いからね。 ビギーの息子のクリストファー・J・ウォレス、いいんだ!パパビギーは確かこのクリストファー君ぐらいの年のころには、ドラッグを売り始めてラッパーになると決めていたと思うのだけど、このクリストファー君には俳優の道を進んで欲しいね。まあ今回は彼の素人ぽさが、上手く生かされた部分も多いけれど、存在感といい雰囲気といい、絶妙でいい感じなんです。ストリートスマートなんだけど、純粋さも多々あって、愛くるしい! (0922本目) |
●● トリビア ウィル・フェレル主演のコメディ。ウィル・フェレルがアル中で全てを失った男を演じる。伝説的なラッパーであるノートリアス・BIGの息子で、ビギーの自伝「Notorious / ノトーリアスB.I.G. (2009)」で父の幼い頃を演じていたクリストファー・J・ウォレスが出演。 2011年5月13日からアメリカでは限定公開予定。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1531663/http://en.wikipedia.org/wiki/Everything_Must_Go_(film) Not available from Allcinema |
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