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Cast >>Denzel Washington (Robert McCall), Marton Csokas (Teddy), Chloe Grace Moretz (Teri / Alina), Melissa Leo (Susan Plummer), Bill Pullman (Brian Plummer), Johnny Skourtis (Ralphie) ...
Director >>Antoine Fuqua
Writer >>Richard Wenk
Producer >>Alex Siskin, Denzel Washington, Jason Blumenthal, Mace Neufeld, Michael Sloan, Richard Wenk, Steve Tisch, Todd Black, Tony Eldridge
Genre >>Action
Country >>USA
Release (US) >>09 / 26 / 2014
Release (JP) >>10 / 25 / 2014

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Invisible Man
毎朝の決まったルーティンである身支度のストップウォッチで測る謎の男ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。当たり障りのない普通の中年ではあったが、とにかく謎な点も多かった。ホームセンターに勤め、仕事ぶりも真面目。同僚で少し太っていたが、警備の仕事を目指していたラルフィーのダイエットにも付き合っていた。夜、全然眠れないマッコールは、いつものダイナーで決まったルーティンでお茶を飲みながら読書。同じようにやってくる少女の娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)に本の内容を教えていたりしていた。ある日、そのテリーが元締めのロシア系マフィアに暴力を受けている事を知る。マッコールの中で何かが狂い始め、マフィアのアジトに乗り込んでいた。ロシアの大物プシュキンは凄腕殺し屋テディ(マートン・ソーカス)を送り込むが...

『トレーニング・デイ』にて念願のオスカーの主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントン。そしてその映画を監督したアントワン・ファクアという、ゴールデンコンビが再び組んだアクション映画。元は80年代のTVシリーズ。やっぱりデンゼル・ワシントンには、こんな風な完璧な男がよく似合う。何かを背負っているというよりも、やはりマッコールは完璧な男であり仕事人。唯一、過去に一つだけ間違いがあって、それを引きずってしまっているのだった。そんな男を渋く見せるのもアントワン・ファクアの十八番である。
物語も『冒険野郎マクガイバー』が大好きな私を興奮させるアイデアの宝庫で面白かった。さしずめデンゼル・ワシントン版「ホームセンターでホームアローン」である。ふざけているように見えるかもだが、私はふざけてはいない。それが最高なのである!誰が予想するのか?この映画ポスターとデンゼルとファクアという取り合わせで、そんな物語を!だから最高なのである。

ロバート・マッコールは必殺仕事人。そんな男をこんな風に演じるデンゼル・ワシントンこそが必殺仕事人なのである。
(Reviewed >> 1/13/15:DVDにて鑑賞)

 100本映画
既に日本でも公開されており、他で沢山のステキな映画評を書かれている事なので、今回は突っ込みたい所だけ書きます。

まずは、なぜロバート・マッコールは地味にホームセンターに勤めているのか?だと思う。まあ一番の理由は、ホームセンターに舞台を設定する事で、ラストの怒涛の『冒険野郎マクガイバー』、いや『ホーム・アローン』とも取れるアクションに繋がるからという理由もあるかもしれない。でも、アメリカにはこんな都市伝説もある。実際には分からないが、政府系の仕事をして勤め上げて引退すると、ホームセンターの大手「ホーム・デボ」が無条件で雇ってくれるという伝説が!だからマッコールが働いていた店で、若い子が「こんなところでなぜ働いているの?(実際の日本語訳は分からない!)」という台詞もあったりする。多分マッコールは政府系の仕事を引退して働いていると思われたのだろう。ま、実際に政府系の仕事を隠居している訳ですし...

そしてこちらもちゃんと日本語に訳されているか分からないけど、店の若い子たちに質問され、ロバート・マッコールは「ピップスさ!」と自慢のステップを披露するシーンがある(デンゼルに踊らすとは名シーン!)。ピップスとはもちろんグラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップスである。メインボーカルのグラディスのお兄ちゃんや従兄弟などがバックボーカルとして参加していたのが「ピップス」。素晴らしいバックコーラスと華麗なステップを披露してくれるのだけど、どうもグラディスの圧倒的なボーカルに押されがちで、黒人の間では「目立たない人たち」という印象でそういう人たちの代名詞でもあった。彼等はどうもジョークになりやすい人たちでもあった。だからこそマッコールは「ピップス」を選んだ。だから若い子たちも実際の昔の映像をネットで探してみている時に「どれ?これか!」となってしまったのである。しかも案の定バレずに済んだ。

そしてマッコールがラストで読書していたのが、ラルフ・エリソンの「見えない人間」。黒人であるが故に世界を閉ざし「見えない人間」になった男。特殊な仕事やそのせいで失ったものがある為に、極力人との関係を閉ざし、なんとか「見えない人間」になろうとしていたロバート・マッコール。しかしずっと「見えない人間」である事は不可能であった。計画は崩れた。守ろうとするべきものが目の前にやってきてしまったのである。マッコールは「見えない人間」の主人公のラストと同じように自分のアイデンティティと居場所を見つけて歩みだすのも面白い。H・G・ウエルズの「透明人間」の方だと思われている方もいるみたいですが、ラルフ・エリソンの「見えない人間」の方です。H・G・ウエルズのは「The Invisible Man」で、デンゼルが持っていたのは「Invisible Man」なので「見えない人間」の方です。

と、実はちょっとだけ深い。そんな風に感じさせないけれど。

続編が楽しみっすね!確実に続編狙いの最後でしたよねー。ボストンが舞台なのも面白かった。

 トリビア
デンゼル・ワシントン主演で、80年代のテレビシリーズ「The Equalizer(ザ・シークレット・ハンター)」の映画化。元々は、ラッセル・クロウ主演で進められていたが、ソニー・ピクチャーズが制作する事になり、デンゼル・ワシントンの主演が発表された。脚本は「The Expendables 2」のリチャード・ウェンク。監督はデンゼルがオスカーを取った記念すべき作品「Training Day / トレーニング デイ (2001)」の監督アントワン・ファクア。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0455944/
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Equalizer_(film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349444

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Last Modified: 2014-04-17
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