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●● レビュー Emmanuel's power of choiceガーナにて片足に生まれながらに障害を持ちながら、自転車でガーナ一周を単独でやり遂げ、ガーナの人々に多大な影響を与えたエマニュエル・オフォス・エボアの活動を追うドキュメンタリー。 カメラはまずガーナに於ける障害者の現状を包み隠す事なくさらけ出す。日本では当たり前に思える予防注射の不足等により、ガーナでは人口の10%がなんらかの障害を持って生まれてくる。日本での正確な数字等は分からないが、人口の10%というのは比較的多いのではないかと簡単に想像がつく。所が、ガーナでは障害者支援の政策はまるで無い。それによって、彼等は生まれてすぐに捨てられるか、更にはもっと悲しい結末を迎えるか... 酷い現実が待っている。学校にも通えず大人になったら、道端で物乞いをして生きていくしか選択権が無かった。そんな中、エマニュエル・オフォス・エボアは違った。父には捨てられるが、母親からの多大な愛情を受けて育ったエマニュエルは、アメリカの支援団体に一風変わった手紙を送る。「ガーナを一周したいので自転車が欲しい」と。アメリカの支援団体は、エマニュエルに自転車を送った。見事単独でガーナ一周に成功したエマニュエルの大きな勇気はガーナの人々を変えていく。エマニュエルは、自転車を手にする前から、自分の力で生活してきた。町で物乞いをするのではなく、靴磨きの仕事等をしてわずかなお金を稼いでいたのである。それが、エマニュエルの選択。そのエマニュエルの努力と勇気は、多くの人々を変えていく。それと共に、他の多くの人々がエマニュエルの勇気となっているのもよく分かる。 1時間20分と短い作品ではあるが、ガーナの問題、そして現状、そしてこれからを知るのに素晴らしい映像の数々だ。Pozo(エマニュエルの愛称)の勇気と行動力を見せ付けられるだけで、見た人々すべての原動力となる筈だ。映像でも誰かが言っていたが、「Pozoが出来るなら、我々だって...」そのくらいのパワーを持っている映像。 (Reviewed >> 6/8/07:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 西アフリカのガーナで、身体障害者として生まれたエマニュエルのドキュメンタリー。 ガーナでは、身体障害者として生まれると、毒されるか、そのまま死なされるか、一生家で隠れて生活するか、ストリートで生活するかの選択肢しかなかったガーナでの、エマニュエルの挑戦。 オプラ・ウィンフリーがナレーション。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0447016/http://en.wikipedia.org/wiki/Emmanuel's_Gift http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327441 |
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