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●● レビュー "Yes We Can"シカゴに住むロレッタ(アルフレ・ウッダード)は、シングルマザーでしっかりしたトーマス(エムポー・クワホー)と、自閉症のトレイシーが居たが、自分はドラッグとアルコールに溺れ仕事もなく、ロレッタの母ローズ(メアリー・アリス)が子供たちの面倒を見ていた。息子のトーマスに励まされ、スーパーのレジの仕事の面接を受けるように言われ、そうするが、簡単な算数すら出来なくて、仕事は貰えなかった。落ち込んだロレッタはまたドラッグに溺れていく。ローズはそんなロレッタの姿を見て、叔父のアール(アル・フリーマン・ジュニア)の住むミシシッピーに行くように企てる。しかも家宝である「ネイサン」を質に入れ、ロレッタ達のバス代を手に入れたのだった。質流れする前にお金を用意して戻ってこいと、ロレッタに言うのだった... 詩人マヤ・アンジェロウの監督デビュー作。主演のアルフレ・ウッダードと母役のメアリー・アリスの演技の力強さがこの映画の全てを物語っている。家族の歴史とその絆の強さを語るのがこの映画だ。その歴史も奴隷時代にまで遡る事になる。家族が経験した経験により、この家族はまた一層強くなっていく。しかしこの家族は「ネイサン」にこだわる事で、一時は危機を迎える。しかし、また「ネイサン」で絆が結ばれるのがいい。監督のマヤ・アンジェロウは、残念ながらデルタの美しさをスクリーンで捕らえる事は出来なかったが、個々の台詞の力強さは十分に伝わってきた。 この脚本がしっかりとした作品に、観客は泣かずにはいられないだろう。しかし、その涙は実に気分がいい「我々にも出来る!」と思わす涙なのだ。 (Reviewed >> 10/9/12:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 何かオバマ危ないよね。マヤ・アンジェロウと言えば「驚くべき女性」であり、女流詩人。ビル・クリントンの大統領就任式でも詩を読んでいる。そのマヤ・アンジェロウが監督した作品。監督した映画長編作は、いまのところこの一本。脚本は彼女が書いた訳じゃないが、この映画は物語が最高でした!そして、アルフレ・ウッダードとメアリー・アリスの素晴らしさといったら!!私、反町隆史版のGTOに最近病的にはまっておりまして、脳内でいつも黒人版GTOをリメイクするとしたら、誰をキャスティングするかというのを毎日考えているのですが... 理事長の桜井あきらは、絶対にアルフレだと思ってたんですが、逆にメアリー・アリスだわ!ってこの映画観て思いました。アルフレは、小谷先生とかやらせたいわ。冬月先生は、やっぱり使い勝手のいいケリー・ワシントンなので、ケリーをいじめるアルフレとか楽しみで仕方ありません!まあみんな的にはどうでもいいよね。私の脳内的には凄く楽しい事になってるのですが... シカゴでシングルマザーやっているのがアルフレ演じるロレッタ。長男のトーマスは聞き分けが良く面倒見のいいお兄ちゃん。頼りになる。妹のトレイシーは自閉症。というか、クラックベイビーなのです。ロレッタは仕事もなくドラッグとアルコールに溺れる日々。実家で面倒見てもらっている。ロレッタの母ローズがメアリー・アリス。あるとき買い物していたら、トーマスがスーパーのレジ係を募集していたので、母のロレッタに勧める。ロレッタは面接に行くけど、簡単な算数が出来なくて門前払い。5.00ドル-3.87ドルの計算が出来ないんですよ!でも意外とアメリカには引き算できない人が多いよね。おつりも足していくんだよね。え、またロレッタ荒れてしまい、ドラッグに溺れる。さすがに切れたローズは、ロレッタを夫の実家の方のミシシッピーに送る事にした。でも夫の兄弟であるアールは、余り歓迎しない。というのも、家宝の「ネイサン」を勝手に持ち出したのが、ローズと夫だったからである。「ネイサン」返せ!と言われるが、なんとその「ネイサン」を質に入れて、ロレッタと子供たちをミシシッピーに送ってしまうローズ。ミシシッピーでお金を作って、質流れする前に「ネイサン」と取り戻す事!とローズは言うんです。ちなみに「ネイサン」はシルバーのろうそく立て。アールはミシシッピーのビロクシーでチキンだけでレストランを経営している。そこでロレッタは働く事になるが、計算に自信のないロレッタは、とりあえずは鶏のソーセージ作りから始める。でも徐々に自信を取り戻し...と、物語は続くのです。 ミシシッピーに居る間に、「ネイサン」にまつわる家族の歴史を知る事になるのです。この話が、これまた超泣ける!ラストは、号泣しちゃいました。最高ですわ。なぜそのキャンドル立てが「ネイサン」という名前がついたのかも、号泣しちゃいました。最後は涙腺やられっぱなし。なのに点数が5点満点じゃないのは、音楽がねー。音楽個々はいいんだけど、この映画には全くあってなかったね。 ちなみにアールを演じたのがこの前の「This Rebel Breed / 暴走する反抗族 (1960)」で、滅茶苦茶かっこよかったアル・フリーマン・ジュニア。ここでもカッコいい。やっぱり、アル・フリーマンはいい!アルツハイマーになった妻を思う気持ちを吐露するシーンが好き。そのアールの息子を演じたのがウェズリー・スナイプス兄貴!スナイプスは制作まで担当しているらしい。スナイプス兄貴は、ドラマ作品でもしっかりアピールするよね。演技が出来るアクションスター。このスナイプスとアルフレ・ウッダードが「Yes, We can!」を連呼するシーンが印象的。これみて、オバマ大統領はキャンペーンで使ったのかな?多分そうかも。オバマにも「Yes We Can」だったあの頃を取り戻して欲しいよ! つーか、続けてミシシッピの映画見てた! (1039本目) |
●● トリビア 有名な女流詩人で作家のマヤ・アンジェローが監督して話題になった映画。アルフレ・ウッダードが主役。アル・フリーマン・ジュニアやエスター・ロール等、渋いキャスティングも好評。またプロデューサーとしても参加しているウェズリー・スナイプスも出演している。サウンドトラックも話題に。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Acapulco Black Film Festival1999 Nominated Best Actress : Alfre Woodard 1999 Nominated Best Director : Maya Angelou 1999 Nominated Best Film 1999 Nominated Best Soundtrack >> Chicago International Film Festival 1998 Won Audience Choice Award : Maya Angelou >> Image Awards 1999 Nominated Outstanding Lead Actress in a Motion Picture : Alfre Woodard 1999 Nominated Outstanding Motion Picture >> Independent Spirit Awards 1999 Nominated Best Female Lead : Alfre Woodard >> Prism Awards 1999 Won Prism Award Theatrical Feature Film >> Young Artist Awards 1999 Nominated Best Performance in a Feature Film - Young Actress Age Ten or Under : Kulani Hassen |
●● サウンドトラック 1. Believe In Love - Sunday 2. God's Stepchild - Janet 3. Heaven Must Be Like This - D'Angelo 4. If Ever - Stevie Wonder 5. Where Would I Be - The Leverts 6. I'm Only Human - Luther Vandros/Cassandra Wilson/Bob James 7. Just A Little Luv - Shawn Stockman of Boyz II Men 8. We Belong Together - Tony Thompson And Antoinette 9. Don't Talk 2 Strangers - Chaka Khan 10. Let It Go - Jazzyfatnastees/The Roots 11. My Soul Don't Dream - Me'shell N'degocello/Keb'Mo' 12. Uh Uh Ooh Ooh Look Out Here It Comes - Ashford & Simpsons 13. Don't Let Nuthin' Keep You Down - Sounds Of Blackness 14. Family (Score) - Stanley Clark 15. The Rain - Tracie Spencer 16. Patchwork Quilt - Sweet Honey In The Rock Soundtracks from Amazon.co.jp |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0142231/http://en.wikipedia.org/wiki/Down_in_the_Delta Not available from Allcinema |
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