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●● レビュー Come and get yo' soul foodハーレムの一室で、20歳になるアーネスティン(レッタ・ヒューズ)のバースデイ・パーティが開かれていた。突然キッチンに現われた見知らぬ若い男トリニティ(ジョー・キーズ)だが、アーネスティンの叔母メイビル(エスター・ローレ)は、パーティに招き入れたが、トリニティは半分とある悪魔になっていたのだったが... 最初から奇妙。さすがメルヴィン・ヴァン・ピープルズと思わせる、不思議で奇抜で面白い映像。「一体なんていう映画なの?」と思っているうちに虜になる。奇抜で飛んだ映像ながら、ニューヨークを十分に感じる映像。狭く天井低い室内に所狭しと洋服が掛かっている。それでも外から部屋が映し出される時には、外の壁にブラウンストーンがうかがえる。そして悪魔の正体は、ニューヨークらしさを悪い意味でも象徴しているように思える。それでいて、70年代は南部から来た人達の影響がまだ残っているようで、人や食べ物にも暖かさが伺える(今も変わってないのかもしれないけど)。それは、エスター・ローレが演じたメイビルに突出している。見知らぬ若者を最初は驚いてお構えなしに叩いて追い出そうとするけれど、理由を聞いてからは、暖かく一緒に祝ってと招き入れる。こんなシーンが、暖かくて面白い。ラストのソウルフードの食事シーンも、その暖かさと面白さがある。 ソウルフードの暖かさと、メルヴィンらしい面白さが意外と見事にマッチしている面白い作品。 (Reviewed >> 12/30/06:DVDにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア メルヴィン・ヴァン・ピープルズのブロードウェイミュージカル「Don't Play Us Cheap」を映画化した作品。出演者は、舞台と同じ。舞台では、作品原作本賞とデイブ役のエイヴォン・ロングがミュージカル部門のベスト男優賞にノミネートされている。 この作品は、メルヴィン自身がパリに在住の時にニューヨークでバイトを見つけ、アメリカに戻って来た時に、ひょンな事からニューヨークのアパートで見知らぬおばさんに、パーティに呼ばれた時に思いついた題材。その後、パリに戻り「Harlem Party」として本を出版し、舞台化された。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. You Cut Up The Clothes In The Closet Of My Dreams2. Break That Party And Opening 3. The Eight Day Week 4. Saturday Night 5. The Bowsers Thing 6. The Book Of Life 7. Quittin' Time 8. Ain't Love Grand 9. I'm A Bad Character 10. Know Your Business 11. Feast On Me 12. Ain't Love Grand 13. Break That Party 14. Someday It Seems That It Just Don't Even Pay To Get Out Of Bed 15. Quartet 16. The Phoney Game 17. It Makes No Difference 18. Bad Character Bossa Nova 19. Quartet 20. The Washington's Thing 21. (If You See A Devil) Smash Him Soundtracks from Amazon.co.jp |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0069996/http://en.wikipedia.org/wiki/Don%27t_Play_Us_Cheap Not available from Allcinema |
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