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●● レビュー Very En Vogue movieシアトルのクラブでモンテ(カリル・ケイン)は「ディーバ」という4人組の女性ボーカルグループをプロデュースしマネージメントしていた。中々芽が出ず苦労していた。グループの一人ジェイドが遅刻しステージで失敗した事から、モンテと喧嘩になり辞めてしまった。モンテは新しいメンバーをオーディションするが、全く見つからなかった。しかし遅れてきたステファニー(ニコール・アリ・パーカー)が素晴らしい歌声を聞かせて、採用された。リネット(タミー・タウンゼント)、ジュエル(リサ・ニコール・カーソン)、タンヤ(ファティマ・ロウ)、そしてステファニーの4人で再出発するが、やはり中々厳しい世界で... 青春映画が得意のトーマス・カーターのテレビ映画作品。この映画は珍しくシアトルが舞台になっている。そこで歌手として成功する事を夢見る4人の女性と、1人の男性が主役。女性コーラスグループの苦悩を描いた成功物語はこれが始めてではないし、割りと昔から多い。物語の背景などは異なるが、どうもこの映画を見ると丁度この映画の頃に人気だったアン・ヴォーグを思い出す。容姿端麗で歌も上手い。でも中々チャンスに恵まれずに成功しない。そしてそれぞれの悩みや問題を上手く描いている。トーマス・カーターは時としてメロドラマに描きすぎる時があるが、今回はスマートにそして上手くまとめている。なによりもまだまだ新人だったニコール・アリ・パーカーを上手くキャスティングしたと思う。寡黙でクールな女性を魅力的に演じている。リサ・ニコール・カーソンの存在感も魅力的だ。野心溢れるカリル・ケインも見ていて気持ちがいい位。曲も女性シンガーのヒット曲が聞けて心地が良い。 夢って何かにぶち当たって、中々叶わないからこそ苦しい。でもその苦しさがいつか糧になる。そんな純粋な事を思い出させてくれる小粋でスタイリッシュな青春映画。 (Reviewed >> 9/4/01, 1/19/11:ビデオにて鑑賞) |
●● 100本映画 この作品もこの前の「Gordon's War / ゴードンの戦い (1973)」と同じく、ビデオからDVDに落としている時についついまた見てしまった作品です。これはWowowか何かで日本で放送した物をお友達が撮ってくれて頂いた物なんです。Khalil Kain (カリル・ケイン)が、クハリル・カインになってた。私もたまに間違えるからね、仕方ないよ。黒人は難しい名前多すぎだしね。アフリカやアラブから名前つけてたりするし。「Ray / レイ (2004)」の大成功で、音楽物の映画がここ最近本当に増えたように感じるけれど、でも本当は昔からちょこちょことあった。これは「Sparkle / スパークル (1976)」からの流れで、「Dreamgirls / ドリームガールズ (2006)」で頂点を極めた、ガールズシンガーグループの物語。「Sparkle / スパークル (1976)」も「Dreamgirls / ドリームガールズ (2006)」も、モデルになったのが「スプリームス」と言われているけれど、この映画は完全にモデルが「アン・ヴォーグ」ですかねー。設定は全然違うけれど、あの4人はどうもアン・ヴォーグとダブる。アン・ヴォーグの見た目の派手さや、歌いぷりなんかがそっくり。この4人「ディーバ」が本当に可愛い。メインボーカルぽい役をやったのが、Tammy Townsend (タミー・タウンゼント)。私はこの人はもっと売れて良かったと思う。アン・ヴォーグで言うと、テリー・エリス的。そしてLisa Nicole Carson (リサ・ニコール・カーソン)。「アリーマクビール」に出ていたから、日本でもファンは多いと思う。彼女の独特な雰囲気が、シンガー役にぴったりだった。アン・ヴォーグだと、横浜にも住んでいたシンディ・ヘロン。そしてもう一人は、ファティマ・ロウという人。彼女はマキシーン・ジョーンズぽいかな??最後に入ってくるのが、Nicole Ari Parker (ニコール・アリ・パーカー)。今とは全然違って、髪が短い瀬戸内寂聴ヘア。でも超可愛い!!アン・ヴォーグで言うと、ドーン・ロビンソンになるかもしれないけど、かなり違うかなー。ニコール・アリ・パーカーが演じたステファニーは、大人しくてクール。好きな男を目で追うのが、いじらしくて可愛くて、キュンキュンしちゃいました。ピッタリでしたね。 彼女達をまとめるのが、マネージャーでプロデューサーのモンテという男。モンテを演じたのが、カリル・ケイン。23歳にもなって実家暮らし。アメリカでは高校卒業、大学に入って家を出るのが普通。元軍人で厳しいパパには、その事が耐えられない。パパといつも喧嘩。という、サブストーリーもありーの、爽やかなラブロマンスもありーの、で、中々面白く仕上がってます。トーマス・カーターなのに。と、いつもはトーマス・カーターの映画が苦手な私もこれだけは認めております。いつもながらに青春が臭過ぎますが、これだけは魅力的ですね。キャラクターがみんな魅力的だったからでしょうね。いいオッサンが、こんな青春映画を作れるというのも驚きですわ。しかもシアトルが舞台。「ディーバ」と共に、クラブの舞台に立っているのが、ニルヴァーナみたいなロックバンドだったりします。そしてこの映画では、ホイットニー・ヒューストンやチャカ・カーンの歌が歌われたりしてます。 とにかくディーバの4人+カリル・ケインがキュートなのです。ホント、青春なのです。 (0816本目) |
●● トリビア 当時はまだ無名だった女優たちをつかい、女性たちのサクセスストーリーを描いた。音楽物には強い、最近「Save The Last Dance」を撮ってヒットしたトーマス・カーターが監督。主演のマネージャー役には、「ジュース」のカリル・ケイン。そのディーバ(歌姫)達には、「タイタンズを忘れない」のニコール・アリ・パーカー、TV「アリー」のリサ・ニコール・カーソン、TV「Growing Up」のタミー・タウンゼント、ファティマ・ロウ。共演には、ビル・コブとクリフトン・パウエル。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> American Society of Cinematographers, USA1996 Nominated Outstanding Achievement in Cinematography in Movies of the Week/Pilots : Ronald Victor Garcia >> Image Awards 1996 Nominated Outstanding Television Movie or Mini-Series |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0112875/Not available from Wikipedia http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83298 |
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