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●● レビュー Their Gun Sight is fogged upジョン・アレン・ムハンマド(ケン・フォーリー)は、まだ未成年のリー・マルボ(トリー・N・トンプソン)を連れて、車を改造し、ワシントンDCを重点に白人を標的にする射殺を繰り返していた。大統領のお膝元である場所という事もあって、沢山のエージェントがアンダーカバーをしていたが、それでも決定的な証拠を掴めずにいた... ホラー界で愛されるケン・フォーリーがあのジョン・アレン・ムハンマドを演じ、B級ホラーを沢山製作しているウリ・ロンメルがこの映画の監督なのは興味深い。何しろあの事件自体がホラーだったからである。DC周辺に住む人々は、見えない容疑者に震え上がった。殺人鬼が最後まで登場してこないホラー映画そのものだったのだ。その見えない殺人鬼であるジョン・アレン・ムハンマドという男をミステリアスにケン・フォーリーは演じていて、さすがに台詞を発するだけで怖い。彼の異常な連続殺人に招いた精神状態が描かれている。しかし事件当時の史実が、上手い演出によって描かれているかと言えば、それは疑問が残る。全体的にチープな作りで、ジョン・アレン・ムハンマドとリー・マルボの様子と、アンダーカバーで捜査している初老の2人のエージェントの様子が交互に演出されている。その二つが交わることが見えているので、余りドキドキ感は無く、面白くはない。また全般的に出来事の様子をすべて台詞に頼っていて、演出や演技が見れるわけじゃないのが残念だ。それでもこの映画は誰の為にあるのか、イマイチ掴めなかった。 殺人者の異常性?それともワシントンDCの当時の緊迫した状況?何を観客に伝えたいのか掴めずに終わった。この映画で何がしたいのか?それが明白に見えてこなかった。 (Reviewed >> 3/27/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア ワシントンDC周辺で2002年に起きた連続狙撃事件についてのスリラーサスペンス映画。ホラー映画で愛されるベテランのケン・フォリーが主演と脚本を担当。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1569369/http://en.wikipedia.org/wiki/D.C._Sniper Not available from Allcinema |
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