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Cast >>Albert Harris (Tyler), Cesar Flores (Sanchez), Robert Earl Crudup (Ray), Rufus Norris (Neil Stone), Mellisa Cellura (Rosa), Susan Santiago (Anna Marie), Roberto Bethel (Doc Pete) ...
Director >>Larry Clark
Writer >>Larry Clark, David Heintz
Producer >>Larry Clark, Haile Gerima (executive producer)
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4.25点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>3 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Secrets revealed
サンチェス(シーザー・フローレス)は30年前に妻を亡くし、3歳だった娘ローサをカリフォルニアの牧場で育ててきた。ローサはレイ(ロバート・アール・クラダップ)と結婚し、レイはサンチェスの牧場を手伝っていた。牧場にはサンチェスの幼い頃からの友人ドク(ロベルト・ベゼル)も手伝い、ドクは馬のカッティングで優勝する馬を育てるのが夢だった。しかし町には科学工場を持つ資産家ストーンが居て、彼が毎年お金を使い優勝していた。そんな時、10年も町を離れていたタイラー(アルバート・ハリス)が戻ってきた。彼はカッティングの名手で、ローサの元恋人でありストーンの息子と確執があったのだった...

大作では決して見る事の出来ない余り知られていない歴史が伺える作品である。この監督ラリー・クラークは、UCLAでチャーリー・バーネットやハイレ・ゲリマと一緒にLAレベリオン(LAの反逆者達)と言われたうちの1人。その反逆者の1人は、この作品にてメキシコのカウボーイと黒人カウボーイの関係を、この映画で示している。彼等は仲間として共に助け合っていたのだった。ただ映画の中でそれは余りにも自然に描かれているので分かり難いかもしれない。人種間のイザコザというよりも個人的なイザコザを描いているようにも感じた。細かい部分が沢山あるが、俳優が未熟なのでイマイチ伝わらない部分も多いと感じた。馬や大自然はとても美しい。

ゆっくりと時間が過ぎていくこの作品についていける観客は中々居ないかもしれない。でも牧歌的で情緒がある奥行きのある作品だ。
(Reviewed >> 12/3/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
先日「Teza / テザ 慟哭の大地 (2008)」を見た時に名前を出したラリー・クラーク監督の作品。と言っても、ラリー・クラーク監督と聞いて皆さんの頭に浮かんだラリー・クラークとは別人。多分みなさんは「KIDS/キッズ」のラリー・クラークを思い浮かべたと思います。名前は同姓同名で一緒ですが別人。ややっこしい事にしかも同じ職業。まあお互いそしてお互いの親もこういう職業につく運命だとは思ってなかったので仕方ない事です。でもあちらのラリー・クラークとは全然違う映画を作っております。何度か書いているので詳しくは割愛しますが(ブログ内をUCLAで検索してみてね)、彼もUCLAでチャールズ・バーネットやハイレ・ゲリマと一緒だった。本当はこの作品じゃなくて、別の作品が見たかったんですが、これまた... メディアになってみたいですね。良い映画って逆に中々メディアにならなかったりするんですよねー。もう!反乱起こしちゃうぞ!

という事で、この映画は「テザ」のハイレ・ゲリマが製作総指揮として参加してます。タイトルは「馬を切る」じゃなくて(実は私はそう思ってました...だって仲間のバーネットの「Killer of Sheep」では羊さん切ってたし...)、馬を使った競技でカッティングというものがあって、アメリカの大西部で人気。群れている牛を馬で一頭に引き離す作業から発展した競技。その競技を舞台に、黒人カウボーイとメキシコ系カウボーイの親交を描き、白人馬主との個人的な長年の確執等も描かれております。主役はメキシコ系の老人サンチェス。大きな牧場を持っていて、娘が3歳の時に妻を亡くしている。そのサンチェスの妻に恋心を抱いていたのが、白人の資産家ストーン。サンチェスの土地の側にストーンは大きな化学工場を持っている。もっと大きくしようと、サンチェスや周りの農民達に嫌がらせ。地上げ屋みたいな事をして困らせている。サンチェスと幼馴染なのが黒人のドク。彼は自分が育てた馬をカッティングで優勝させるのが夢。サンチェスの娘と結婚したのが黒人のレイ。いい奴なんだけど、どうもツキも無ければ甲斐性も無い。そんな所に10年ぶりに帰ってきたのがタイラー。タイラーはカッティングの名手で生まれながらのヒーロータイプ。サンチェスの娘の最初の彼氏。という感じで、色んな感じに運命や人物がもつれております。しかし何しろ、とーーーってものんびり。話も実にゆっくりと進みます。この映画のDVDカバーはなぜか「Super Fly T.N.T. / 日本未公開 (1973)」のビデオカバーみたいに「Cutting Horse T.N.T.」というタイトルの方が合いそうな程に爆発!してます。でもあんな感じでは全然ありません。アクションとか期待しちゃダメですよ。実にのんびりです。悪くは無いのですが、とにかくゆったり。俳優も下手なのが気になります。奥ゆかしい作品。チャレンジャーはどうぞ!それにしても「Passing Through / 日本未公開 (1977)」が見たい!良いのはこっちだって分かってるのよ... やっぱり反乱起こしちゃおうかなー。

 トリビア
チャールズ・バーネットやハイレ・ゲリマと一緒にUCLAの映画学科で学んでいたラリー・クラーク監督(KIDS/キッズの監督とは同姓同名の別人)の作品。ハイレ・ゲリマがエクゼクティブ・プロデューサーとして参加している。

 その他

 受賞歴

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Last Modified: 2010-11-27
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