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●● レビュー "I don't see me living life without you, dawg"(Reviewed >> 3/26/17:VODにて鑑賞) |
●● 100本映画 新・セントルイス・ブルース『Cronies』ラップ界の歴史の語り草となっている数多くの名曲を生んだ「ロクサーヌ戦争」を描いた映画『Roxanne Roxanne / 日本未公開 (2017)』が、今年初めに行われたサンダンス映画祭にて好評を得た。ラップも映画もマハーシャラ・アリも大好きな私は、たまらなく楽しみな映画。んじゃ、その前にその映画の監督マイケル・ラーネルの作品を観ておかないとね!という事で『Cronies / 日本未公開 (2015)』を! マイケル・ラーネルはこの映画の舞台になっているミズーリー州セントルイスの出身。ニューヨーク大学の映画科にてスパイク・リーの元で学ぶ。そのスパイクの協力で制作されたのがこの映画。タイトルの「クローニーズ」は、友達・仲間・連れという意味。 この映画の主人公は3人。ルイスとアンドリューとジャック。ルイスとジャックは近所に住んでいて昔からの友達。アンドリューは白人男性で、ルイスと同じ車屋で働いていて、ルイスとは気が合う。アンドリューとジャックは初対面で気が合わない。何かと突っかかるジャックの性格がそうさせている。ルイスの娘の誕生日を明日に控え、ひょんな事から3人は1日を一緒に過ごす事に。そんな3人の事を話すのが、地元セントルイスのラジオ番組「STLストリート・ビート」。なんでも10年前に悲劇があったらしい。しかしその悲劇の事はアンドリューは知らない。 一部を除いて全編白黒。面白いのが、過去がカラーで、現在が白黒なのです。普通は逆だよね。という事で、この映画の語り口も普通ではない。とても独特。ルイスは『Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)』のスパイク・リー先生のムーキーを思い出させる風貌とキャラ。 正直に書くと、最初の45分位はただただ3人がマリファナ吸ったり、麻薬するのを眺めているだけで、退屈だ。しかし、10年前に遭った事を知ると、途端に凄く面白くなる!凄く嫌いなジャックも凄く好きになる。ジャックの台詞が切なく、そしてルイスの台詞に人生を感じる。もうね、あの10年前に遡った場面からラストまでがとても好き。特にラストのジャック。この演出がズルくて上手いんだ!そして最後の最後の「R.I.P. Mike Brown」の文字。マイク・ブラウンは、舞台セントルイス郊外のファーガソンで無実にも関わらず警官の銃で殺されてしまった少年の名前。大きな抗議集会も連日ニュースになった。最後の最後までセントルイスだ。 このセントルイスの物語はマイケル・ラーネルにしか語れない話。そういった意味では、師匠スパイク・リーが語るブルックリン愛にも似ている。あー、益々『Roxanne Roxanne』楽しみになってきた!!!!!! (1540本目) |
●● トリビア またもやスパイク・リーがNY大学で教えている教え子が、リー制作総指揮のもと長編監督デビュー。サンダンス映画祭にてプレミア上映。 幼い頃からの友達の関係が、一人の環境の変化によって変わりつつあった... 舞台はセントルイス。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt3389296/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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