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●● レビュー (Reviewed >> 5/23/23) |
●● 100本映画 "You have a way to fight a war."ドルフ・ラングレンxマイケル・ジェイ・ホワイトxタイリースが出演の第2次世界大戦を描いたアクション映画。しかも黒人部隊が描かれているらしいと、マイケル・ジェイ・ホワイト(以下MJW)のインスタで知り、早速観ました。というか、MJWとドルフが出ていると知れば、もういても立ってもいられない! しかも、この『Come Out Fighting』というタイトルは、761戦車大隊を意味する。761戦車大隊は通称「ブラックパンサーズ」として知られる主に黒人が所属したアメリカ陸軍部隊。彼らは、何百日にも渡って戦地で戦い続けたので得たスローガンが「Come Out Fighting(闘争心をむき出し)」(最近『Half American』という本を読んだので詳しくなった)。 フランク(ケラン・ラッツ)とマイクは戦闘機で巡回していたが、そろそろ燃料が少なくなってきたので戻ろうとした所、敵に見つかり戦闘となった。フランクは何とか危機からパラシュートで脱出するが...。一方、ヘイズ少尉(ハイラム・A・マーリー)率いる黒人部隊は、同じアメリカ陸軍内でも人種差別で嫌がらせを受けていた。そんな中、任務中にヘイズ少尉がはぐれてしまう。指揮するアンダーソン少佐(ドルフ・ラングレン)は、”レッド”・マッキャロン一等軍曹(マイケル・ジェイ・ホワイト)をヘイズ少尉の代わりにしたが、ヘイズ少尉の捜索については許可しなかった。生きていると信じているマッキャロンの部隊は、トーマス一等軍曹(ヴィセロアス・シャノン)や、クリーシー(タイリース)の協力の元、任務に反して捜索を開始しようとするが... 『プライベート・ライアン』ミーツ『The Black Brigade / 日本未公開 (1970)』かな。もっとB級にした感じではある。特に戦車に入りっぱなしのタイリースの顔芸は少しくどくで胸やけがしてチープさを感じる。そして驚くことに本作の主役は、ケラン・ラッツでもドルフ・ラングレンでもMJWでもタイリースでもない。ヘイズを演じたハイラム・A・マーリーという俳優だ。本作のプロデューサーでもあるが、それが一番の驚きであった。大昔にロシア人としてアメリカの大敵を演じたドルフ・ラングレンが、今やアメリカ軍の少佐役。あの実在するジョージ・パットンからも認められるアメリカン・ヒーロー。そして、名前から察するにドイツ系であろうケラン・ラッツもだ。ドイツ人への差別語が聞こえる本作で、アメリカン・ヒーローを演じている。「昔は一大事だったことが今は些細な何でもないことになったんだなー」とかのんきに思ってしまうのだ。なぜかMJWが武器を捨てて敵と戦うシーンがあったりと、エンタテイメント性にも優れている... が、戦争映画にエンタテイメント性を求めていいものかと、他の国では今まさに戦っている中、真面目過ぎるのかもしれないがスッキリとしない気持ちを抱いてしまった。ジョージ・パットンやレッド・テイルズなど実在した人たちが出てくるが、歴史を垣間見られるというより、完全にフィクションの作品なのでそれも全てファンタジーでご都合主義なものである。アクション映画を観ただけなのに、いつものようにスッキリとはせずモヤモヤが残る。全ては戦争というものがいけないのだ。 (1852本目) |
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●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt10788058/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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