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●● レビュー いきなり軽快ながらも力強いグラディス・ナイト&ザ・ピップスの曲でタイトルが始まる。その曲そのままの主役を演じたダイアン・キャロルが登場したその瞬間に私は彼女の演技に釘付けになった。母である自分の姿と、ああなりたいという母としての理想像が、その一瞬にあった。彼女演じるクローディンは、女性である前に母である事の多かったが、ジェームズ・アール・ジョーンズ扮するループに出会ってから、クスクスと良く笑う女性になる。そんな彼女の姿が同じ女性として愛しく感じる。そして、子供達が反抗しながらも心配する姿には、母として胸が詰まる。一人前の男でありたいと願うループの姿も、力強い。監督も脚本家もループの言葉使いやクローディンの長男チャールズの言葉使いを、少しステレオタイプ化したジャイブトークだったのが気になる。設定自体も、女性が6人もの子供を一人で育て、生活保護を受けて、男性も力仕事のゴミ処理だと、やはりステレオタイプされた設定だと今の時代では思う。しかし、その決して今のような自由に表現できて、やりたい役が出来る状態でないにも関わらず、ダイアン・キャロルの演技は、この映画と同じ境遇の人はもちろんの事、全ての女性にパワーを与える演技だったと感じる。一生懸命父親になろうとしたジェームズ・アール・ジョーンズも演技も然りだ。キャロルとジョーンズの演技が全てを可能にした。そんな力強い作品。 (Reviewed >> 3/10/03:DVD) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア アフロアメリカン女性として、初めて主演のテレビシリーズを持つ程の人気だったダイアン・キャロルが主演の大人のラブストーリー。お相手をつとめるのが、「The Great White Hope/ボクサー」でオスカーにノミネートされたジェームス・アール・ジョーンズ。共演には「Cooley High」のローレンス・ヒルトン=ジェイコブス。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Academy Awards, USA 1975 Nominated Best Actress in a Leading Role : Diahann Carroll >> Golden Globes, USA 1975 Nominated Best Motion Picture Actor - Musical/Comedy : James Earl Jones 1975 Nominated Best Motion Picture Actress - Musical/Comedy : Diahann Carroll 1975 Nominated Best Original Song : Curtis Mayfield >> Writers Guild of America, USA 1975 Nominated Best Comedy Written Directly for the Screen |
●● サウンドトラック 1. "Mr. Welfare Man" - Gladys Knight and The Pips2. "To Be Invisible" - Gladys Knight and The Pips 3. "On and On" - Gladys Knight and The Pips 4. "The Makings of You" - Gladys Knight and The Pips 5. "Hold On" - Gladys Knight and The Pips 6. "Make Yours a Happy Home" - Gladys Knight and The Pips Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0071334/http://en.wikipedia.org/wiki/Claudine_(1974_film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1972 |
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