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●● レビュー Weezy Baby若干11歳でラッパーとしてレーベルのキャッシュ・マネーと契約を交わしたリル・ウェイン。20歳でグラミー賞を手にした「現存する最高のラッパー」を自称する男に迫るドキュメンタリー。 若干11歳でプロのラッパーとしてレーベルと契約を交わし、14歳で学校をドロップアウト。潰しの利かない人生を人よりも早く歩んだ男。この映画でもそういう人生を歩んでいる姿を目の当たりにする。しかしその分、リル・ウェインは音楽については誰よりも真剣で真面目でストイックだ。どこでもレコーディングをしている。自分でマイクを普通にセッティングしている姿には正直驚いた。ああいう事は誰がかやってあげていると思っていた。そしてこういう一つの事に超がつく天才の人らしく、頭がいい分と掴みどころのない部分も垣間見られる。お酒とヘロインは音楽の邪魔になるので絶対にやらないと言いながら、咳止めシロップとマリファナの中毒である。11歳で女性にレイプされた経験をヘロヘロしながら語る。そして一般人が着ていたTシャツに自分の顔写真の横に「地球上の最高のラッパー」と書かれていた事を嬉しそうに話す。やはり幼い頃に大人の世界に飛び込んだので、大人と子供がアンバランスに同居している感じを受ける。彼が望べば2パックのような神聖化ラッパーにもなれる素質を持っているように思うが、それを彼は拒否する。「俺は予言なんてしねーよ」と怒る。 彼にはラップしかない。本当は頭も良いのに、彼はそこに無理に自分を追い込んでいる。でも彼からはその苦しさも感じない。そこが彼の一番居心地の良い居場所なのだろう。 (Reviewed >> 12/22/09:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 南部で生まれた若干15歳の男がラップでデビューし、20歳そこそこで数々の賞に輝き頂点まで登りつめたのがリル・ウェイン。その男を追うドキュメンタリー。 クインシー・ジョーンズの息子が製作に関わっているが、リル・ウェイン側が公開を拒み裁判に持ち込んだがサンダンス映画祭にてプレミア公開。DVD発売も果たした。 注)先日までアメリカのアマゾンでDVDを発売していましたが、年が明けてからはなぜかリンク切れとなっております。理由は分からないですが、番号を保存する為にそのままリンク切れの状態にしておきますのであしからず。DVD発売については調査します。オフィシャルサイトでは販売中のようですが、アメリカ国内の発売のようです。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 * 映画秘宝 2011年 01月号 音楽映画カタログ特集 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1247371/http://en.wikipedia.org/wiki/The_Carter_(film) Not available from Allcinema |
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