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●● レビュー カーボン名優になる人物は、デビュー作から光っているもの。それを私が感じたのは、このデンゼル・ワシントンとヴィセロアス・シャノンの2人のみだ。 ストーリー性は、いかにも80年代始めに作られた感じで、完成されたとは思えないが、苦労の跡が見られて、面白い作品に仕上がっている。80年では、これが一杯一杯なんだろうけど、それでも、最後の方にデンゼル・ワシントンが放つ言葉が胸を刺す。途中から、監督の意志が感じられ、彼らが出演したのも納得できた。監督のマイケル・シュルツ。彼の作品ように、コミカルに笑わせておいて、最後にはジーンとさせ、人々に考える種を撒いてくれる作る手法は、私が映画に求めるもの全てを、彼はいつも作品にしてくれる。今回のワシントンは、高校生の役で、ちょっと反抗的な態度を取りながらも、実は優等生だった...なんて、役は、彼にぴったりだ。あの自分の親に反抗的な態度を取るワシントンの顔、そして、ラスト近くに、泣きながら父親に語るワシントンの表情。すでに、主役を食ってしまった演技には、感動せざろうえない。あのポール・ウィンフィールドですら、演技を控えてしまったように見える。実際は彼らのベテランだから出来る、控えめな演技がワシントンを支えていたんだろうと思う。 タイトルが巧い。カーボンは、コピー出来るけど、今のコピー技術からしてみたら、ずれてしまったり、手垢がついたり... 完璧とは言えないけど、そのずれ方が味があっていい感じになったりする。親子も、そんなカーボンコピーなのかもしれない... (Reviewed >> 2/25/02:TVにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア オスカーに輝いたデンゼル・ワシントンのデビュー作品。「Sounder/サウンダー」のポール・ウィンフィールドやジャック・ウォーデン、ジョージ・シーガル等が共演している。監督は、「Car Wash/カー・ウォッシュ」や「Krush Groove/クラッシュ・グルーブ」のマイケル・シュルツ。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. "I'm Gonna Get Closer to You" - England Dan Seals2. "Nobody Knows You When You're Down And Out" - Bessie Smith Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0082138/http://en.wikipedia.org/wiki/Carbon_Copy_%28film%29 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18714 |
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