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●● レビュー My good reminiscences of 90's makes me love this.主に麻薬捜査をしているサル(イーサン・ホーク)は増え続ける家族を養うのが精一杯で、妊娠中の妻が今住んでいる古い家のせいで咳き込んでいた。しかし新しい家を買うにもローンを断られて行き詰っていた。同じ署でパトロール警官をしているのがエディ(リチャード・ギア)で後一週間後に引退を控えていた。エディは新人の指導を押し付けられていたが、全てにおいてやる気を失っていた。そしてタンゴ(ドン・チードル)と呼ばれている男は町でドラッグ売買で成功させていた。親友であるキャズ(ウェズリー・スナイプス)も刑務所から戻って来た。しかしタンゴはアンダーカバー刑事で昇進の為にキャズを裏切る事を強制させられた。そんなブルックリンで刑事をしている3人がある事件で交差する... 90年代を猛烈に感じる。今でもニューヨークを舞台にした作品は多いが、ここ最近は90年代に多かった肝の据わった作品は皆無に近いと感じていた。この作品を見るまでは。2000年に入ってからオスカーをも獲得した「Crash / クラッシュ (2005)」のような作りながら、対極的に存在している作品だ。「クラッシュ」がLAらしい車社会の人との交わりの無い寂しさを感じさせる作品なら、こちらはNYの電車社会の人との交わりを感じる。交わらないと生きていけないのだ。「クラッシュ」が寂しさを感じる人の交わりだったのに対して、この作品は交わりを避けながらも否応なしに交わっていく人々の様が面白い。それだけでなくて、警官という職業がいかに日々プレッシャーと戦っているかが見れるのも興味深い。3人の警官がそれぞれ3様のプレッシャーやヒエラルキーや誘惑に晒されている。お金のトラブルを抱えるサルの台詞もいい。「俺達はいつも死ぬか生きるかの危険に晒されているが、結局いつも大金を得るのはディスクワークのお偉いさん達だ。麻薬の汚いお金なら、俺達も頂いていいんじゃないか?」尊敬できる言葉じゃないが、その思いには同情出来てしまう。その物語の作りが上手い。 90年代にこの手の映画に夢中になったせいもあるかもしれない。この映画はあの頃の「好きだった」映画の数々をついつい思い出してしまい、好きになってしまうのだ。 (Reviewed >> 7/25/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 何だろう。90年代思い出しちゃった。90年代と言っても「New Jack City / ニュー・ジャック・シティ (1991)」とか「Sugar Hill / シュガー・ヒル (1994)」とかの95年位までで、ウェズリー・スナイプスが主演でニューヨークが舞台で硬派なギャングストーリーね。何か久々にあの頃の骨太な映画を見た気にさせられました。監督のアントワン・ファクアは「Training Day / トレーニング デイ (2001)」では、ロサンジェルスの腐敗刑事を描いてましたね。今回はその逆。ニューヨークはブルックリンの3人の警官を描いてます。ブルックリンと言えば、やっぱりブラウンストーンの屋上ね→この映画で触れたいのは、脚本家のマイケル・C・マーティンについてですね。彼はこの作品がデビュー作。MTA(ニューヨークの交通局)の電車運賃所で働いていたりしたけれど、車が壊れて、新しい車を買うお金もなく...たまたま見かけた脚本コンテストの記事を見て、書いたのがこの作品。そのコンテストで優勝したのがきっかけです。一度のチャレンジで優勝って凄い。この映画の面白さは、3人の警官が絡む所ですね。そこまでの物語の持って行きかたが飽きさせません。それぞれの目的で最後は同じ場所に向かうのです。その場面で一番短絡的な理由でその場所に向かったイーサン・ホークが演じる警官がプロジェクトに入っていく時に掛かっている曲がバスタ・ライムスの「Where's My Money」。ピッタリでゾクゾクしました。そういう使い方も90年代的ね。 でも何と言ってもドン・チードルとウェズリー・スナイプスの絡みが最高。ドン・チードルがスナイプスに向かって「ストリートにも期限ってもんがあるんだ」と言ってギャングを引退させようとするシーンが最高。これまた鳥肌のゾクゾクでした。 あと監督とは「トレーニング デイ (2001)」から親交があって一緒に「Bastards of the Party / 日本未公開 (2005)」も作った元ブラッズのクレ・スローアンも出演。LAのモノホンがブルックリンの悪を演じてました。演技は相変わらず下手でしたが、凄みは本物です。怖い怖い。 ラストは劇場公開版と、後他に2種類存在していて、それのどれも中々です。劇場では見られませんが、DVDになった時にお楽しみください。いずれにしてもラストは想像出来ない物語です。後、タイトルで堂々とブルックリンと言ってるのに、スタジオ側はデトロイトでの撮影を押していたみたい。監督がそれには「ふざけるな!」とブルックリンで撮影をして地元の高校生4人に映画撮影用のカメラを寄付してます。後監督の妻のレイラ・ロションも一瞬出てますのでお見逃しなく! 「Armored / アーマード 武装地帯 (2009)」はこんな映画を本当は作りたかったんだと思う。マット・ディロンとイーサン・ホークが何となく似てるのです。こういう役はいつもはマット・ディロンがしてるよねって思いました。イーサンがこれまたいい演技してるのですわ。 私の90年代の思い出がどうしてもこの映画を好きにさせてしまいます... そして見終えた後はどうもアリシア・キーズとジェイZの「Empire State of Mind」のにゅーよーく、にゅーよーーーくの部分を口ずさんでしまいます。 (0735本目) |
●● トリビア 関係の無いブルックリンの警察に勤める3人が偶然に事件現場で出会ってからのストーリー。リチャード・ギア、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス、イーサン・ホークが主役。監督は「Training Day/トレーニング・デイ」のアントワン・ファクア。 2009年サンダンス映画祭でプレミア上映予定。 邦題が「ブルックリンズ・ファイニスト」から「クロッシング」に変更。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 * The BEST OF SOUL2010 Won Best Male Supporting Performance of the Year : Wesley Snipes 2010 映画秘宝 私が選んだベスト10 2010年度5位 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1210042/http://en.wikipedia.org/wiki/Brooklyn's_Finest_(film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337487 |
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