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Cast >>Alexis, Rochelle Ballantyne, Pobo Efekoro, John Galvin, Justus Williams, Patrick, Fred Rubino, Elizabeth Vicary
Director >>Katie Dellamaggiore
Writer >>
Producer >>Katie Dellamaggiore, Nelson Dellamaggiore, Brian Schulz
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
"Find out good move"
ニューヨークのブルックリンにある公立中学318校は、通う生徒の家庭の生活レベルは全米の貧困基準で言えば、75%の生徒の家庭がそれを下回っていた。しかし90年代以降、彼等の学校はチェスの強豪学校として、26回もチャンピオンになっていたのだった。彼等のチェス・クラブを2009年から2011年までを追うドキュメンタリー映画。

全米の他の中学に行けば、フットボールやバスケットボールの花形選手が、人気者になれてモテる。映画では伝統的にそう描かれていたし、実際にもそうで、それがアメリカの学校のスタンダードである。しかし、このブルックリンの318校は違う。チェス・クラブで活躍する人が、人気者で花形なのだ。校長も「普通の学校なら、ギークがチェスクラブに入るが、うちはアスリートたちがギークなんだ」と話す。しかし伝統校ゆえのプレッシャーもある。数々のチャンピオンの垂れ幕が、彼等にプレッシャーを与えていく。個々の家族も問題もあるし、学校自体が経済の悪化により、経費削減で、チェスクラブをはじめとする放課後のクラブ継続の危機もやってくる。でも彼等は負けない。チェスクラブが軸となって、生徒も親たちも必死に守る。自分たちのプライドを。

中学生達がとにかく可愛い。頑張る姿が自然。全米では教育問題が、大きな問題の一つでもあるけれど、この映画の中学生が好きな物に打ち込んで、努力する姿を見ていると、大人達も頑張らねば!と思わせてくれる可愛い作品。
(Reviewed >> 7/17/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ニューヨークはブルックリンにある公立中学318校を舞台にしたチェスのドキュメンタリー。なんじゃらほい。チェスに掛けた中学生日記。ブルックリンとチェスとは何か異様な組み合わせに思えるが、その318校は全米でも強豪校として知られ、なんと全米チャンピオンに26回も輝いている中学校なのだ!というか、うちの子供もつい最近まで中学生だったけど、チェス・クラブなんて無かったぞい!でもチェスと言えば、「Fresh / フレッシュ (1994)」っていう映画で、サミュエル・L・ジャクソン演じたお父さんはチェスの名プレイヤーで、息子のフレッシュ君にも公園で特訓していたね。あの映画もニューヨークが舞台。ニューヨークはチェスのメッカなのかな?南部のうちの近所じゃあんな公園は見当たらない。ドミノならやってるけど。LAもドミノ派よね。LA舞台の映画ではドミノかトランプか...

という訳で、うちの周りじゃあチェス・クラブに入っている子は確実にギーク(いけてない奴)だけど、この学校ではいけているグループに属している子がチェス・クラブに入るほどのエリート揃い。校長も、それを認めていた。まあ26回もチャンピオンになる位だから、相当このチェス・クラブに掛けているのもある。

2009年、ロシェルという黒人の女生徒は13歳で8年生。ロシェルは、黒人女性で始めてチェスの「マスター」という称号を手に届く存在であった。しかし、ロシェルの母親はチェスよりも勉強を優先してもらいたい。ロシェルのプレッシャーである。そしてアレクシスは12歳の7年生男子生徒。両親が移民で、母親はあまり英語が上手ではなく、英語も上手く話せる移民2世代目のアレクシスに期待している。期待に応えようと努力するが、プレッシャーである。ポボもアレクシスと同じく12年生で7年生男子でナイジェリアからの移民の2世代目。しかし12歳には見えない程に体も成長していて、18歳でも通用するであろう大きな体が印象的。その体の印象通りで、頼りになるリーダー的存在であり、ムードメーカーでもある。そして2010年、ロシェルはテストの成績も良かったので、地元の公立だが進学校に通う事が出来た。そこでの環境も恵まれていて、寄付により近くの有名チェス・クラブで指導者をつけてくれるという。しかし、未だ母親はチェスより勉強!と思っていて、ロシェルは大きなプレッシャーを感じている。そして勉強とチェスの両立も少しずつ難しくなってきた。そしてロシェルの抜けた穴を埋めたのが、遠くブロンクスから通う事になったチェスの天才ジャスタス君。若干10歳ながら、レベルはロシェルより上。ジャスタス君のママはかなり協力的であり理解者でもある。でも、ジャスタス君は朝まだ暗いうちに起きて、その学校に通っている。結構辛そう。かなりプレッシャーにも弱い。ポボが兄貴代わりであり、ジャスタスが慕う姿はまだまだ可愛い6年生。

大体この4人が主役で、この映画の中で姿を追われている。ポボが良いキャラだね。彼は学校の生徒会長(プレジデント)に立候補。この時の発表のシーンが面白い。校長先生、毎年の事だから慣れていて、かなりの焦らし作戦。イラつくポボ君。ポボ君は、この映画の中で、夢を語っていて、それも面白い。政治家となって最終的な夢は大統領!でもすぐにやっぱり、フットボールで成功して、何十億と貰って....と言い直す所が、まだまだ中学生!そしてどうみても子持ちの20代しか見えないポボ君だってまだ中学生、負けて泣くことだってある!可愛いー。この映画にはポボだけじゃなくて、割りと色々な涙がある。涙の青春。

でもね、この映画の面白さは、出来る4人だけを追う訳じゃなくて、後からパトリックという少年も出てくる。彼は一番チェスが上手そうな風貌なんだけど、チェスの成績は悪い。何の病気かは分からないけど(大体分かってしまうけど)、薬を飲んでいるらしい。そういう子も頑張ってるのが良いね。

この映画で知った事は、ニューヨークには高校入る前の中学の時にテストを受けて、それの成績により学校が振り分けられるという事。私、地元が神奈川なので「アテストだー!!」と思いました。つーか、アテストもう無いんだ。無くて正解。あれだけで決められたからねー。

そして学校を襲うのは、アメリカの経済悪化問題。予算をカットされ、学校では放課後クラブの存続が危機となる。生徒会長となったポボ君を中心に、生徒も親も先生も頑張る。素晴らしい!ちなみにポボ君、政治家の素質あるのか、高校生となった今でも頑張ってるみたい。ロシェルはあと一歩で「マスター」になる。ジャスタス君は、もうチェス界では天才的で「チェス界のレブロン・ジェームス」と呼ばれ、アメリカの代表者として様々な大会に出場するほど!

中学生の頃に打ち込める何かを見つけられると、大人になった時良いよね。それは思う。それにしても、アメリカの中学校は、日本以上に成長のスピードがバラバラで面白い!大人にしか見えない子からちびっ子までが同じ机を並べて勉強している。でもみんな可愛い!!

 トリビア
ブルックリンの中学校のチェスチームを追ったドキュメンタリー。

 その他

 受賞歴
* Image Awards
2013 Nominated Outstanding Documentary (Theatrical or Television)

* Philadelphia Film Festival
2012 Won Audience Award - Honorable Mention Documentary Showcase : Katie Dellamaggiore

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1800266/
http://en.wikipedia.org/wiki/Brooklyn_Castle
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Last Modified: 2012-12-18
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