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●● レビュー Higher and Higher1970年代に一躍広まったブレイクダンス(Breakin')。そして今、映画「Rize」以降急速に広がりつつあるクランプ(Krumpin')。その新しいダンスである「クランプ」を見て感動した俳優トッド・ブリッジスが、ブレイクダンスの歴史でレジェンドである「The Lockers」に在籍し、映画「ブレイクダンス/Breakin'」の主役の1人シャバドゥ事、アドルフォ・キノーネスにダンス対決を挑むドキュメンタリー。 ドキュメンタリーは、トッド・ブリッジスがアドルフォ・キノーネスに話を持ちかける所から始まり、対決終了までの5日間をカメラで追っている。その中の映像には、「Rize」同様にクランプダンサー達の前向きな姿や、あの伝説のダンサーであるシャバドゥの苦悩が見え隠れする。クランプはまだまだ新しいので、まだ小さなコミュニティだ。なので対決でベストダンサーを集めると言っても、オリジナルダンサーであるLil Cの一声でみんなが集まる。所が、ブレイクダンスはそうは簡単にいかない。すでに30年以上の時を経て世界に広まったブレイクダンス。そのレジェンドであるシャバドゥがダンサーを集めようと、オーディションした所で、ハングリーなB-Boys達が一向に集まらないのだ。仕方なく映画等の一線で活躍しているCrumbsに相談しに行って彼の協力を得る。所が、こういう過程がかえってシャバドゥを熱くしているのが分かる。対決を見ているシャバドゥの目がドンドンと熱くなっていく。しかし、クランプダンサー達がルールに忠実なのに対して、自分の味方であるB-Boys達がルールを無視し始める。その状況と、結論を出さないといけないシャバドゥが、また苦悩に満ちていく。恐ろしい位、生々しい。 クランプダンサーの前向きで強かな姿に、また胸が熱くなる。勝負師達にとっては、絶対に納得いかない結果であった筈なのに、彼らクランプダンサー達は、その結果さえも素直に真っ直ぐ受け取る。彼らは「Rize」の時よりも、さらに高く高く上へ上がっていっているのが分かる。B-Boy達は幾つもの対決を経験しているせいか、率直に受け取り怒りを顕わにする。 確かに見ていて面白いのは、時代と共に洗練され熟練されたブレイクダンスだが、見て何かを感じ熱くなるのがクランプだと感じた。 (Reviewed >> 11/07/06:DVDにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 新旧のダンス対決。「ブレイクダンス」と「クランプ」の戦い。クランプ側には、クランプを見て感動した俳優のトッド・ブリッジスがまとめ役に入り、ブレイクダンス側にはブリッジスの友人でもある、ブレイクダンスのレジェンドであるシャバドゥ(アドルフォ・キノーネス)がまとめ役。 監督は、幾つもの「クランプ」ビデオを撮り続けるKokie Nassim。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0810783/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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