![]() |
|
|
●● レビュー "By reclaiming it, trying to take ownership of it"(Reviewed >> 4/28/19:TVにて鑑賞) |
●● 100本映画 分からない世界『Black Memorabilia』![]() 『Tales from the Hood 2 / 日本未公開 (2018)』でも描かれた「ブラック・メモラビリア」。アンティークの黒人の人形だったり、置物だったり、看板だったり。バービー人形の黒人ではなく、黒人のステレオタイプを誇張し揶揄するタイプの人形。大抵は、それに酷い差別用語を使った名前が付けられていたりする。で、理解出来ないのが、暴力的・精神的に追い込むほど嫌いな人たちを人形や置物にして身の回りに置いておきたい気持ち。それが全く私には分からない。嫌いなものなんて、目に入れたくないと、私は思う。でも、この「ブラック・メモラビリア」は、割りと人気らしい。 アメリカに連れて来られ奴隷となった時から、黒人のイメージは歪められて擬人化され人形や看板や置物となり、それらがステレオタイプを助長し、差別に使用され「ブラック・メモラビリア」となった。それらが全て無くなったら?と思い、このドキュメンタリーを制作したのが、ボストンの芸術大学で助教授しているチコ・コルバード監督。PBSにて放送。 まず監督は中国の石家荘市に飛ぶ。鉄鉱石業が盛んな所で、そこで「ニxー・ジョリー・バンク(陽気な黒xぼ貯金箱)」が製造されている。ジアンという女性の家族は代々、鉄鉱石を加工して商品にする小さな工場で働いている。そこで貯金箱を作りながら、「ブラック・リヴス・マター」のニュースを見ている。そして賃金はとても安い。...と最後まで続く。「へー、そうなんだー」と思いながら最後まで見たら、なんとこの中国の女性の部分、女優を使っている。「え?」ってなりました。なんでも製造工場が見つからなかったらしい。でも、中国のその辺りで今でも作られているのは確からしい。で、かなりひっくり返されましたよね。 で、次に出てくるのは白人女性ジョイ。彼女はアンティークのブローカーで、ブラック・メモラビリアだけでなく、クー・クラックス・クラン(KKK)のメモラビアも扱っている。夫(多分、劇中では紹介されていない...確か)と共に、車で全米を周り、アンティークのオークションやフリーマーケットを回っている。「ブラック・メモラビリア・ショー」というフリーマーケットが行われるくらいに需要があるのが驚いた。 その次は、「取り戻す」章。ブルックリンに住む黒人芸術家アレクサンドリア。彼女は、わざと顔に炭を塗ってブラックフェイスを作り、そして枕カバーを被った女の子になり(つまりブラックフェイスにKKKを思わせる白い布をかぶっている)、芸術作品としている。彼女はそうすることで「間違って使用された所有権を取り戻そうとしている」と語っている。はい、正直、私にはこの部分も意味分かりませんでした。彼女自身もやっていて不快だそうだ。やる方も見る方も不快なので、やる必要はないと思ったし、彼女の作品で考えが変わる人がいるとも思わなかった。 私には分からない価値観が存在する世界がある... とは思いました。とにかく、混乱する作品。私にはこの映画を観て、何かを引き起こす(Provoke)ことは難しいと感じました。 (1689本目) |
●● トリビア 「ブラック・メモラビリア」と言われている、古くから存在する黒人をかたどった人形や看板などの品。今でも店先に並んでおり、中国で製作されているものもあり、中国にまで飛んで「ブラック・メモラビア」を紐解いていくドキュメンタリー。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
|
●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt6098626/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
|
|