3671
Cast >>Death
Director >>Mark Christopher Covino, Jeff Howlett
Writer >>
Producer >>
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
"The world's gonna come looking for the Death stuff"
モータウンのお膝元デトロイトで生まれ育ったデイビット、デニス、ボビー、3人のハックニー兄弟。父が見ていたビートルズを見て、ギターを始めたデイビット。そのデイビットと共に音楽を始めたデニスとボビー。3人はザ・フーやアリス・クーパーを聞いて影響され、パンク音楽を演奏するようになるが、「デス(死)」というバンド名ゆえに、せっかくのクライブ・デイビスとの契約を諦める事になったのだった...

まだパンク音楽が主流になる前にモータウンが生まれたデトロイトで、パンクも生まれていたのだった。それだけで面白いけれど、なんと黒人3人兄弟が「ザ・フー」や「アリス・クーパー」に魅了され、その音楽を育んでいたのも面白い。近所や周りの人々には「白人ボーイ達の音楽だ!」とバカにされながらも、3人は自分たちの音楽を信じた。特にデイビットは、その才能を発揮していく。
観る前に、ポスターにもなっている写真に何となく「かっこ良さ」を感じ、どうしても見たい作品となった。その「かっこ良さ」が映画でもよく表現されていて、なぜに彼等がかっこよく見えたのかが分かる。

時代は「デス」を受け入れなかった。あんなかっこ良く見えた70年代でも、時代の先を行き過ぎていたのだった。デイビットは予感していたように、弟に「いつか世界が俺たちの音楽を探しにくる」と話し、マスターテープを託す。実際にデイビットと言っていたようになるのだ。感動的な記録が残されている作品。
(Reviewed >> 8/26/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
2013年度版「Searching for Sugar Man / シュガーマン 奇跡に愛された男 (2012) 」と言われている作品。「シュガーマン」ほどは泣かなかったけれど、涙は出たし、それ以上に感動しました!

観る前からポスターにもなっている写真に魅了され、何だか分からないけど「超カッコいい!」と思い、早く観たいなーと思っておりました。念願叶う。予想以上にカッコいい!ミシガン州デトロイトで生まれ育ったのがハックニーの4人兄弟。そのうちの3人がパンクバンド「デス」のメンバー。長男だけはなぜか音楽の道に進まなかった。次男のデイビットがギター、3男のデニスがドラム、4男のボビーがベースとボーカル。彼等のお父さんがテレビで見ていたビートルズを観て音楽の道に進む事にした。という時点で凄くないですか?だって彼等はモータウンのお膝元で生まれ育ち、モータウンの絶頂期に音楽を始めているんですよ。モータウンに流れそうなのに、彼等はザ・フーやアリス・クーパーに憧れた。それでもすぐにパンクバンド「デス」を始めた訳じゃなくて、最初は迷いもあったらしくファンクバンド「ロック・ファイヤー・ファンク・エクスプレス」というバンドを組んでいた。当人達も「ファンクとパンクで迷っていた」と映画の中で認めていた。でも次男坊のデイビットがロックの道を突き進む。そしてその頃に彼等のお父さんを事故で亡くしてしまう。それは特にデイビットが精神的な道に進む事になってしまう。その頃にバンド名を「デス(死)」に変更し、よりパンク音楽へと向かっていく。音楽始めたなら、レコーディングしないと!と、3人は地元の電話帳を開き、ダーツが当たった「グルーヴィル」というレコード会社にデモを持って行く。プロデューサーの一人が気に入って、さっそくレコーディング。数曲を作る。アリスタのあの有名なクライブ・デイビス(ホイットニー・ヒューストンなどでも有名)も彼等の音楽を気に入り、当時としては破格の契約金を用意。ただし「デス」というバンド名を変えるという条件だった。デニスもボビーも変えてもいいかな?とは思っていたけれど、デイビッドが「デス」のバンド名やコンセプトを絶対に曲げたくないという事で、断った。それによりグルーヴィルも撤退。デイビットはグルーヴィルに「マスター(テープ)は返せ!」と返してもらう。傷心の3人はバケーションも兼ねてヴァージニア州のバーリントンという所に向かう。あんなに頑なに変えなかったバンド名も変える。でも何か上手くいかない。デニスとボビーはデトロイトには戻らなかった。でもデイビットだけは戻ってしまう。仕方なくデニスとボビーはレゲエバンドを組む。そして2000年、デニスは結婚。デイビットはその結婚式に出席する為にバーリントンに向かう、「デス」のマスターを持って。ボビーに「絶対にいつか世界がデスの音楽を探し求めにくるから」と、マスターを保存しておく事を言い残す。8年後の2008年...

後はもう説明しませーん!家族愛ですよ。兄弟愛だけじゃないんですよ。だからこの映画に感動しました!いい音楽は必ず歌い繋がれる。このバンドの場合は、運命的にそれが巡ってくる!音楽の素晴らしさとかっこ良さを非常ーーーーに味あわせて頂きました。この家族がとにかくカッコいい。時代の先の先をいってしまっていたんですね。ロックはとかく白人音楽とか言われているけど、元はチャック・ベリーにリトル・リチャードやボ・ディドリーな訳だし、彼等を聴いていたビートルズやザ・フーを今度は黒人が影響されて1周回ってまた新しい音楽を作り出したのが面白いですね。というか、それが音楽の凄いところで素晴らしい所です!

デイビットはパンク界のサン・ラーぽい。自然児。バンドの名前とかコンセプトとか、サン・ラー先生に被る所が多いですわ。

「シュガーマン」の時にも思ったけれど、白人のオタクなコレクター達も凄いね。

 トリビア
ラモーンズやセックス・ピストルズの前に存在した黒人パンクロックグループ「Death」を追うドキュメンタリー映画。SXSWにて公開。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2013 Won Best Movie of the Year (Documentary)
2013 映画秘宝 私が選んだベスト10 2013年度7位

 サウンドトラック


Soundtracks from Amazon.co.jp

 関連記事
* 映画秘宝 2014年 1月号 狂熱の音楽映画コレクション

 リンク
US Official SiteNot available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt2064713/
http://en.wikipedia.org/wiki/A_Band_Called_Death
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354909

 関連商品(アマゾン)
DVD or VHS
from Amazon.com
Blu-Ray
Not Available
Video On Demand
Not Available
Book
Not Available
Soundtrack
from Amazon.com
Not Available
Not Available
Not Available
Not Availablefrom Amazon.co.jp
Privacy Informationプライバシーについて

ネットフリックス
Not availableNot available

Last Modified: 2013-03-27
>> HOME