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●● レビュー Vietnam to Iraq...彼女のように大事にしている車を取り戻したB.A.バラカス(クイントン・”ランページ”・ジャクソン)はメキシコの荒地を走っていた。いきなり銃を持った男に車をハイジャックされ、仕方なく言われた通りに向かう途中、男がジョン・ハンニバル・スミス(リーアム・ニーソン)で、同じレンジャー部隊のタトゥがあるのが分かり一緒に助ける事になった。ハンニバルは仲間のフェイス(ブラッドリー・クーパー)の救助に向かっている途中だった。2人はフェイスを間一髪で救出し、怪我したバラカスの為に病院に立ち寄った。そこで一風変わったマードック(シャールト・コプリー)に出会い、彼は病院の輸送用ヘリコプターで犯人を追い、見事任務を遂行した。8年後、彼等Aチームはイラクでの任務を与えられたが... 80年代のアメリカの伝説的な番組「特攻野郎Aチーム」の映画化である事は誰もが知る通り。割りと当時から日本にやってきていたアメリカのTV番組は見ていた方なのだが、こんなに有名なこの番組だけそんなに記憶が無いのだ。見た事はある。記憶にも残っているし、コングが...というよりミスターTが飛行機嫌いというというのは鮮明に覚えている。しかしこの番組への愛着の無さが、今回は好転したかもしれない。キャラクターに思い入れがない分、すんなりとこの映画版は受け入れることが出来た。というのも、実際にテレビ版で演じていた俳優達がこの映画版には辛辣なコメントをしているのを知っている。もし愛着があれば、「あそこがテレビ版と違う」とついつい比べたくなるものだ。私には普通のアクション映画として見れた。4人の結成から活躍までと4人それぞれの個性を見事短い時間にまとめているのも見やすい。 ベトナムで苦しんだアメリカが作り出したのが80年代の伝説Aチーム。そしてこのタイミングでAチームがまた結成され、舞台をイラクにしている所を見ると、今のアメリカはこのようなアメリカでは昔から好まれる型破りなヒーローの登場を待っているように痛烈に感じた。Aチームの強さ故、アメリカの弱さが見えてくるようだった。Aチームはその位時代を象徴しているのだ。 (Reviewed >> 8/2/10:劇場にて鑑賞) |
●● 100本映画 80年代に一世を風靡したあの「特攻野郎Aチーム」のリメイク作品です...なんて書かなくたって30代以上なら誰だって分かってますよね。人気でしたよね。うちの地元には「ミスターT」というお店がある位。ただこのお店が何をやっている店なのかは良く分からない。多分、不動産かインテリア関係かそんな感じだったと思う。子供の私には用が無かったので入った事はなかったけれど、ずっとここの店主はモヒカンで首に金チェーンがジャラジャラついていると、今でも信じている。多分今でもお店はやっていると思うけれど、実家に帰ってもその通りに行かないので定かではない。私、今でこそ余りというか全然アメリカのTVシリーズにハマる事がないのですが、この「Aチーム」の頃には随分とハマって見てたのですよ。同じ頃に始まり日本でも放送していた番組だったら、前から何度も書いているように「フェーム」とか、マイケル・J・フォックスの「ファミリー・タイズ」とか「パトカー・アダム30」とかも大好きでした。そのちょっと後になるけれど、同じ野郎でも冒険野郎の「冒険野郎マクガイバー」とか大好きだったし、この前も書いた「夜の大捜査線」のテレビシリーズとか、「俺がハマーだ!」は全部ビデオ撮ってた位のマニア。ただ日本で放送していた時期は「Aチーム」とは違うのかも?「Aチーム」以外はかなり遅れて日本で放送されていた気がします。そんな私なのですが、この「Aチーム」のテレビの記憶が余り無いのです。何度かは見た事あると思う。ミスターTが演じていたコングが飛行機嫌いというのを、小さい頃に何かで真似した記憶がある。逆にあんな風貌の人が飛行機が嫌いな位なんだから、飛行機は怖いものと思っていた節もある。でもその位の記憶なんですよね。でもこれが今回は幸いしたかも。 この映画の撮影が始まる制作の段階から色々と揉めていた。監督もコロコロと変わり、ミスターTが演じたB.A.バラカス役もアイス・キューブに決まったと思ったら、タイリースに変わり、さらにラッパーのコモンに変わり、最終的には格闘家のクイントン・”ランページ”・ジャクソンに決まった。完成後は、ミスターTが「TV版はもっとファミリー向けだった」と苦言を呈したり、TV版でフェイスを演じたダーク・ベネディクトもカメオ出演したが、その出演時間の短さに屈辱的だと発言したりした。と、色々とあった。TV版に思い入れのある人には酷な映画かもしれないですね。出演していて愛情や思い入れがあったら当たり前だと思う。私のリメイク版「Fame / Fame フェーム (2009)」のレビューは、テレビ版への思いが強すぎてる。この「Aチーム」も一緒。ただ私はテレビ版をあまり覚えていないので、普通のアクション映画としてそこそこ楽しめた。最高ではないけれど、スッキリ爽快なアクション。スパイダーマンみたいなシーンは特殊能力なんて無い生身の人間だから、ワクワクしちゃいました。それぞれがチームとして情が芽生えているのもいい。ただフェイスと、ジェシカ・ビール演じる軍人との関係はくだらないかなー。ああいうのをすぐ混ぜたがるよね。意味ないのに。 やっぱりテレビ版をハッキリと覚えている人たちには酷みたいですね。アメリカの映画評論家のロジャー・エバートもかなり辛辣なレビューを書いてました。多分、うちの実家の近くの「ミスターT」の店主にも酷な映画かもしれないですね。 ただ一言...フェイス役のブラッドリー・クーパーはそんなに男前なの??かっこ悪いとは思わないけど、そこまで女にモテモテ??もしこの映画のフェイス役に口説かれても、落ちない自信は私にはある。どんな自信! もう二言... ものすごくカメラが揺れるので、目が疲れる映画ではある。 (0741本目) |
●● トリビア 日本でも大人気だったTVシリーズ「特攻野朗Aチーム」の映画化。ミスターTが演じていたB.A.バラカスには格闘家のクイントン・”ランページ”・ジャクソンが選ばれた。その前にはアイス・キューブやタイリースがキャスティングされるという噂もあった。監督もジョン・シングルトンに決まりかけた事もあった。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0429493/http://en.wikipedia.org/wiki/The_A-Team_(film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336061 |
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