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Cast >>Derek Luke, Denzel Washington, Joy Bryant, Salli Richardson, Leonard Howze, Malcolm David Kelley, Cory Hodges, Jascha Washington .....
Director >>Denzel Washington
Writer >>Antwone Fisher
Producer >>Denzel Washington, Todd Black, Antwone Fisher ....
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>4 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
アントワン・フィッシャー。殆どの人が知らない名前。けど、この映画を見た後は、誰もが愛情込めて彼の唯一の親友がそう呼んでいたように「フィッシュ」と呼びたくなる。
人は「ドラマみたいな人生を歩んでみたい」とか、簡単に言ってしまうが、このドラマの主人公のフィッシュもそんなドラマな人生を歩んだ一人な訳で、このドラマを見た後では、そんな事を簡単に口には出来ない筈だ。人はそれぞれにドラマみたいな人生を歩んでいるのかもしれないが、彼のドラマを見た後では、自分の人生の未熟さに胸が重くなる。誰もが幸せになれるべく、私達は生まれてきたはずなのに、どこかでそれが狂ってしまう時もある。このフィッシュの幸せは、冒頭のあのパンケーキとそれを囲んでいた人にあるのだと思う。ママを知らない彼のママのイメージが、映画で見たメイドのようなママなのだ。
彼の歩んできた棘な人生は、見るものに怒りと心に痛みを与える。それでいて彼のストレートな心の言葉は心を打つ。彼が放った日本語も、美しい詩もどれもストレートだ。だから余計に私の心にガツンときた。フィッシュは自分の課せられた人生を素直に生きようとする。邪魔者が居てもだ。素直さ故の反発。しかし彼の素直な心は変えられない。その心で誰かを求めた。そこにデンゼル・ワシントンが演じたダベンポートが現れる。今まで感じた事ない頼れる父親像を彼に求める。ダベンポートも戸惑いながらも受け入れそうとするが、フィッシュの素直さ故に苦悩が生じる。
彼が新人を主人公に起用したお陰で、すんなりとフィッシュを受け入れられる。いつの間にか、スクリーンの前でフィッシュの母となり友になっている自分がいる。それほどまでに、感情移入が出来る映画作り。なぜ、ワシントンは新人のデレク・ルークをこの主役に抜擢したのか、不思議でならなかった。映画を見たら訳は一目瞭然だ。新鮮なのだ。今までに彼の演技を見たことがないから、観客は素直にルークをフィッシャーだと思える。そんな彼だから、彼女のキスしてもらったと喜ぶ姿にこちらも思わず一緒に喜んでしまうのだ。共演者も素晴らしい。サリ・リチャードソンの苦悩、レオナード・ハウゼの陽気さ、ジャスカ・ワシントンの聡明さ。もちろん、デンゼル・ワシントンの控えめながらのパワフルさ。ここまですべてにおいて全能だと、どこかで失敗してくれないか...などど人は、意地悪にも思ってしまうが、残念ながらワシントンに至っては、それが見当たらない。ワシントンは真面目で面白くない奴...なんて勝手に思ってしまいがちだが、この映画では彼なりの大人のジョークが満載だ。悔しいけれど、何度も笑ってしまった。
そして私は最初の家族の食卓シーンでこれから始まるドラマが分かって一人悦に入ってしまった。あのパンケーキか...と。そしてやっぱり最後にパンケーキで泣く。悔しいけれど、その最初のシーンから最後まで私は泣き通しだった。監督業まで、自分のものにしてしまったようだ。
Almighty Denzel... 神はデンゼルにすべてを与えたようだ。
(Reviewed >> 1/9/03)

 100本映画
Not Yet

 トリビア
アントワン・フィッシャー自身が書いた自伝の映画化。彼自身がアメリカ海軍での経験を描いた力強いドラマ作品。オスカー俳優デンゼル・ワシントンが始めてメガホンを握った期待の新作。主演は、ワシントンが抜擢した新人デレク・ルーク。初めて監督をしたワシントンは、あまりの緊張の為に体が固くなり、後日カイロプラティックに通わなければならない程だったという。彼の映画に対する真面目さが現れたエピソードでもある。ちなみに本物のアントワン・フィッシャーは「ソニー・ピクチャーズ」でセキュリティーをしていたが、そのフィッシャーを演じたデレク・ルークは「ソニー」の会社の売店で役を得るまで働いていた。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2003 Won Best Female Supporting Performance of the Year (Drama) : Salli Richardson

 サウンドトラック
1. Antwone's Dream/Fight
2. Lock Yourself Up
3. Basement Beating
4. Grasshoppers
5. I Don't Know What To Do
6. Ship Departs
7. Antwone Remembers Nadine
8. Antwone And Nadine
9. First Kiss
10. Who Will Cry
11. Our Sessions Have Ended
12. Going To Cleveland
13. Finding Mae Mae
14. Daddy's Baby Sister
15. Mom & New Family
16. Rocked To The Core

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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0168786/
http://en.wikipedia.org/wiki/Antwone_Fisher_(film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241016

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Last Modified: 2004-10-19
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