|
●● レビュー To Be a Ordinary Americanマイク(ニック・キャノン)は海兵隊の厳しいブートキャンプを終え、感謝祭の休暇4日間を過ごす為に故郷のベーカーズフィールドに戻った。バスの中で偶然にクリスティーナに出会い意気投合して電話番号をゲットした。バス停には家族の迎えもなく、親友のジェイクが車で来たが、変化を感じた。マイクは休暇後にはイラクへ行く事になっているが、誰にも言えずにいた... 在り来たりなアメリカ人。私達がイメージする明るい性格からはかけ離れているように思える。アメリカンドリームを手に入れられる者はごく僅か。高校を卒業しても、中々いい職業につける事はない厳しい現実。アメリカの普通の家庭で大学資金まで親が用意するなんていう家庭はごく僅か。優しい日本人両親とは違って、大抵は学生時代に大きな借金を自分で背負って大学生になるか、軍人になるか...という選択に分かれる。マイクは軍人になる事を決意。銃を扱う事もゲームで慣れていたし、何しろ父親みたいに人に使われる大人にはなりたくないのもあった。戦争に行けば、彼を取り巻く環境から逃れられると信じているからだ。そしてベーカーズフィールドという小さな世界から飛び出せるチャンスにも感じた。多くのアメリカ人息子も同じだろう。アメリカ人はあまり世界に目を向けないように感じる。自分達の住んでいる世界こそ全て、そして一番であると信じている。しかし、イラクに行く現実を段々を強く感じる。小さな幸せを手に入れた時こそ、その現実が迫ってくる。友人がみなその小さな世界で麻薬やお酒に溺れていく中で、外の現実を知ったマイクだけが冷静で幸せに固執する。イラクに行けば、その小さな世界でマイクの年では一生懸命汗を流しても手に入れられない程のお金は手に入るが、お金じゃな買えない物を捨てる事になることを高校を卒業して軍隊に入った時に理解しなければならないのだ。 普通のアメリカ人になる事。それは恐ろしく大変で残酷なものかもしれない。 (Reviewed >> 9/9/09:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア サンダンス映画祭に出展された作品。イラク戦争に従事する予定の青年が休暇で故郷に戻ってきた時の物語。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Sundance Film Festival2008 Nominated Grand Jury Prize Dramatic : Neil Abramson |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
|
●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1037004/http://en.wikipedia.org/wiki/American_Son Not available from Allcinema |
|
|