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●● レビュー 誰にだって、初恋を思い出したくなる瞬間があると思う。そんな時はこの映画を見るといい。私たちは、ケビン・フィックス少年が演じたアーロンを通して、この初恋をまた経験する事になる。その少年が壁にしょっちゅういたずら書きをする。最初は「Aaron Likes Angela」だったのが、デートの回数が増える毎に、最後にVery Muchが付いたり、ついには「Love」になったり。そして、その男の子と女の子の思春期にありがちな、意識のズレも大人にしてみたら面白い。男の子は、どうしてもセックスで頭が一杯一杯になってしまうし、女の子は、結婚を夢見る。そんな男の子が発する「結婚しよう」という言葉。正直言って、大人の私たちは大爆笑だ。そんな男の子と女の子、大人と子どものズレが、非常に大人の心を弄んでくれた。なぜか、そんな少年の心とニューヨークの路地裏の風景が良く似合う。また配役が、非常に興味深い。主人公のアーロンを演じたケビン・フィックス。その実父が、この作品にも主演している、ロバート・フィックス。父親の方は、70年代のアクション映画で、主にヒーロー的キャラクターで活躍してきた。そのロバートが、ケビンの父親で登場するのかと思っていたら、その少年を脅かすいやらしい男役で登場する。本来なら、そんな男役が似合いそうな、モーゼス・ガンが、少年のお父さん役。妻に見捨てられて、自分の叶えられなかった夢を息子に託す... そこで、父親と息子の葛藤が生まれる。そう、この映画の素晴らしのは、たんなるティーンの甘酸っぱい青春映画だけではないのだ... ちょっとした、ギャング映画になっているのは、監督のゴードン・パークス・ジュニア(「スーパーフライ」の監督で、「黒いジャガー」の監督ゴードン・パークスの実の息子)の力が強いのだろう... 「黒人版...」なんて、形容詞が見当たらない程、新鮮で、内容の深い青春映画の傑作。 (Reviewed >> 6/25/02) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア ロミオとジュリエットのようで、そうでない... ティーンのロマンス映画。主演は「サウンダー」のケビン・フィックスと映画「フェーム」や「What A Feeling」などの曲でも知られるアイリーン・キャラ。「黒いジャガー」でハーレムのドンを演じていたモーゼス・ガンや、ケビン・フィックスの実の父親であるロバート・フィックスが共演。監督は、「黒いジャガー」のゴードン・パークスの実の息子で、「スーパーフライ」などの作品で知られるゴードン・パークス・ジュニア。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. "ANGELA" - Jose Feliciano2. "AS LONG AS I HAVE YOU" - Jose Feliciano 3. "EL NEGRO" - Jose Feliciano 4. "FEELING" - Jose Feliciano 5. "SWEET STREET" - Jose Feliciano 6. "WHAT I WANNA DO" - Jose Feliciano 7. "WHY?" - Jose Feliciano Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0072596/http://en.wikipedia.org/wiki/Aaron_Loves_Angela Not available from Allcinema |
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