Def Comedy Jam! その後

大ヒットとなり社会現象ともなった「Def Comedy Jam」。
その後に映画やテレビで活躍したコメディアン達。彼らの中にはもちろん
「Def Comedy Jam」に出演していた者も多い。


(活動時代順)
J.B. Smoove (J.B.スムーブ)
1954年生まれ
Filmography >> "Pootie Tang", "Frankenhood" ....

生まれはノースカロライナの小さな町だが、育ちはニューヨークのマウントバーノン。90年代初期頃からハーレムの「アップタウン・コメディ・クラブ」の 舞台に立つ様になった。その頃にはヒップホップのダンサーとして、相方と二人でJ. GrooveとJ. Smooveとして活動。その後に芸名をJ.B. Smooveとした。「In Living Color」のオーディションを受けて駄目だったが、コメディアンのルイスCKの目に留まる。ルイスCKの映画に出演したりしていた。ルイスCKが監督した「Pootie Tang」にも出演して注目を浴びるようになった。
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John Henton (ジョン・ヘントン)
1960年生まれ
Filmography >> "Living Single", "The Hughleys"...

不死身のジョン・ヘントン。交通事故で、かなり酷い重体になり、ビート・たけしのように顔の一部が不自由になったのにもかかわらず、出演中のテレビコメディドラマ「The Hugleys」の収録をたったの6回しか休まなかったという根性の持ち主。そんな彼は、やっぱりスタンダップ・コメディから始め、実力が認められクイーン・ラティファが主演をしていた人気のテレビシリーズ「Living Single」の出演にありつけた。そこで才能を開花させ、人気者となる。その後もテレビを中心に活躍中。
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Kym Whitley (キム・ホイットリー)
1961年生まれ
Filmography >> "Next Friday', "Along Came Polly"....

オハイオ州出身のキム・ホイットリーは、テネシー州の歴史的な黒人大学の名門フィスク大を卒業後にコメディの道へ。コメディストア等の舞台に立ち、多くのテレビ番組に出演している。有名なのは「Next Friday」でのアイス・キューブの叔母役だろう。映画にも多数出演している。
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Ricky Harris (リッキー・ハリス)
1962年生まれ
Filmography >> "Murder Was the Case: The Movie", "Tales from the Hood"....

マーティン・ローレンスが去った後の「Def Comedy Jam」の司会者も務めた事のあるコメディアン。映画等にも多数出演し、スヌープ・ドッグの「Murder Was the Case: The Movie」の監督も務めた。ウエストコーストのギャングスタのノリでネタをする。今はクリス・ロックの「Everybody Hates Chris」にゲスト出演したりしている。
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Sherri Shepherd (シェリ・シェパード)
1967年生まれ
Filmography >> "The View", "Beauty Shop" ....

シェリ・シェパードは、シカゴで生まれ育った。ロサンジェルスに移り、法律関係の秘書をしながらスタンダップ・コメディの舞台に立っていた。その後に様々なテレビのシットコムでの役を得るようになり、「Less Than Perfect」というシットコムでレギュラーになる。映画「Guess Who」や「Beauty Shop」にも出演。今は朝のトーク番組「The View」のレギュラーに選ばれて、ウーピー・ゴールドバーグやバーバラ・ウォーターズと共に朝の顔となっている。
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Suli McCullough (スリ・マックロウ)
1968年生まれ
Filmography >> "Don't Be a Menace ...", "Jamie Foxx Show" ....

高校の3年の時にスピーチコンテストで優勝したスリ・マックロウは、スタンダップ・コメディの舞台を経て、ウェイアンズ兄弟の「Don't Be a Menace...」にてクレイジーレッグス役で有名になる。その後に「Jamie Foxx Show」にてジェイミー・フォックスの友人役で知名度を上げた。最近は新しいシーズンの「Def Comedy Jam」のコンサルタントプロデューサーや、ESPNアワードのプロデュース等、裏方の仕事も多い。娘のケネディが映画「Daddy Day Care」等の子役で活躍中でもある。独特のテンポにハイピッチな声と笑い声が印象的。
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Chris Spencer (クリス・スペンサー)
1968年生まれ
Filmography >> "Don't Be a Menace...", "The Sixth Man"....

クリス・スペンサーは、スタンダップコメディを経てウェイアンズ映画に出演した後に、クインシー・ジョーンズがプロデュースしたトークショー「The Vibe」の司会に抜擢された。最初は乗る気ではなかった。番組はキーネン・アイボリー・ウェイアンズのトークショーと同じ時間だった事もあって、まだ無名だったスペンサー司会の番組は伸び悩んだ。その後にシンバッドが司会を務めたがやはり失敗に終わっている。今は映画やスタンダップコメディの舞台で活躍している。「Don't Be a Menace...」の役そのままのようなネタが多い。
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Damon Williams (デーモン・ウィリアムス)
?年生まれ
Filmography >> "Comicview", "P Diddy's Bad Boys of Comedy" ....

シカゴ出身のコメディアン。元は地下鉄のサンドウィッチの売店のオーナーだったという。シカゴの有名なコメディクラブ「All Jokes Aside Comedy」でスタンダップコメディの舞台に立っていた。「The Kings of Comedy」の前座として参加している。映画等にはあまり出演していないが、「Showtime at the Apollo」やレイ・チャールズやジェームス・ブラウン大物シンガーの前座や司会、クリス・ロックやジェイミー・フォックスと言った大物コメディアンの前座として多くの大舞台で活躍している本格派。
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Rickey Smiley (リッキー・スマイリー)
?年生まれ
Filmography >> "First Sunday", "Friday After Next" ....

アラバマ出身。大学を卒業している。2000年にBETの老舗番組「ComicView」の司会を任され、同番組の最高視聴率を稼いだという。BETに気に入られてBETにて自身の ショー「The Way We Do It」を持った。アイス・キューブの映画「Friday Next After」や「First Sunday」にも出演している。今はラジオパーソナリティとして朝の番組を担当し、イタズラ電話をかけるコーナーで大人気。自分の番組では、教会に熱心に通うお婆ちゃんの扮装などをしていた。
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Pierre Edwards (ピエール・エドワーズ)
?年生まれ
Filmography >> "How to Be a Player", "For da Love of Money" ....

10歳までドイツに住んでいたというピエールは高校時代にコメディクラブのオープンマイク(素人が参加出来る)で初めてスタンダップコメディを経験。それ以来、コメディを続けている。ロバート・タウンゼントに見出されて「BAPS」に出演。その次の「How to Be a Player」では主役のビル・ベラミーの友人役で知名度を上げる。その後に「The Breaks」等に出演した後に自分で監督・脚本・主演を務めた「For da Love of Money」をインディペンデンスで製作した。
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Mike Epps (マイク・エプス)
1970年生まれ
Filmography >> "Next Friday", "The Honeymooners" ....

インディアナで生まれ育ったマイク・エプスは、学生時代からコメディの才能を発揮して、卒業と同時にコメディの道に進み、地元のクラブのコンテストで優勝し、自信をつけ、アトランタに移る。そのアトランタのクラブのオーナーがニューヨークに行くように説得して、21歳でグレイハウンドでニューヨークへ。そこで活動するうちに、「Def Jam Comedy」に参加する機会を得て、名前も全国化する。アイス・キューブに認められ「Friday」シリーズでは、クリス・タッカーの後釜として、キューブの従兄弟で出演した。得意なのは、日常ネタ。
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Alex Thomas (アレックス・トーマス)
?年生まれ
Filmography >> "The Wash", "Two Can Play That Games" ....

父親が「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」のトロンボーンプレイヤーだったアレックス・トーマスは、ティーンの頃はダンサーとして活躍していて「ソウル・トレイン」のダンサー等をしていた。その頃にロジー・ペレスに出会い、彼女が「In Living Color」の振付師になると、アシスタントとして雇われた。その時にキーネン・アイボリー&デーモン・ウェイアンズに会い、楽屋で面白い話をしていたら、彼等にコメディアンになる事を勧められ、そのままコメディアンの道に。ウェイアンズの映画「ポップガン」に出演したりして、徐々に映画にも出演するようになった。得意なのは、ドラックネタや日常ネタ。
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まとめ
「Def Comedy Jam」の影響色濃く残る。この中にももちろん「Def Comedy Jam」で活躍した者も居る。その後映画で活躍した者も居れば、舞台を中心に活動した者も居る。この時代からコメディアンの人口も多くなった。それだけにコメディアンも多様化していった。


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参考文献
On the Real Side >> 著者 Mel Watkins
Toms, Coons, Mulattoes, Mammies, Bucks >> 著者 Donald Bogle
Black Comedians on Black Comedy >> 著者 Darryl J. Littleton


Last modified 12/10/06

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