Rare Groove

1960年代後半から70年代にかけてのファンクな
活躍していた伝説的なコメディアンを紹介。

*映画じゃなくって、舞台で活躍中(していた)のコメディアンの紹介です。

(活動時代順)
Rudy Ray Moore (ルディ・レイ・ムーア)
1937年生まれ
Filmography >> "Dolemite", "Petey Wheatstraw" ...

アーカンソーで生まれ、15歳でオハイオに移り、その頃にダンスを学びクラブやアマチュアショーに出演。17歳でミルウォーキーに移る。そこでショーに出演するようになり、ダンスだけでなくコメディや歌も学ぶ。23歳でアメリカ陸軍に入隊。その時に一緒の兵士達を笑わせたりR&B調のカントリーソングを歌ったりしていた。陸軍を除隊後しばらくして、ロサンジェルスに移り、有名レコード店「Dolphin's of Hollywood」で働く傍らコメディレコードをレコーディング。ラジオ等でかかるようになるようになって目に留まり「Dolemite」の主役を得る。
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Garrett Morris (ギャレット・モリス)
1937年生まれ
Filmography >> "Saturday Night Live", "Cooley High" ...

ジュリアードの音声学を卒業したギャレット・モリスは、人気のハリー・ベラフォンテのレコーディングシンガー、 アレンジャーとして、キャリアをスタートさせた。幾つものブロードウェイの舞台にたった後、 NBCで始まった「サタデー・ナイト・ライブ」のオリジナルキャストとして出演するようになった。 コメディと演技の両方を生かして活躍し、映画「Cooley High」では先生を演じ評価を受けた。 彼の人気のキャラクターはSNLで演じた「Famous Amos」(食品キャラクター)。
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Richard and Willie (リチャード・アンド・ウィリー)
1937年生まれ(リチャード・スタンフィールド)
Filmography >>

リチャード・スタンフィールドは、4年アメリカ空軍に所属した後にロサンジェルスに移り、腹話術のステージを見てから自分も腹話術師となった。ウィリーと名づけた黒人の人形を使っていた。またチャーリーと名づけた白人の人形も同時に使う事もあった。70年代に成功を収めて、ナンシー・ウィルソンやサミー・デイビス・ジュニアの前座も務めた。当時は「腹話術界のリチャード・プライヤー」とも言われ、数々の際どいコメディアルバムを発売していた。そのリチャード・プライヤーと共に「Richard Pryor Meets... Richard & Willie And... The SLA!!」をレコーディングしている(SLAは、パティ・ハースト事件で知られる過激派組織)。全部で12枚のアルバムをレコーディングしている。92年に引退している。
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LaWanda Page (ラワンダ・ページ)
1920年生まれ-2002年没
Filmography >> "Sanford & Son (TV)", "CB4"...

元々は「The Bronze Goddess of Fire」として、指先に火を灯しタバコに火をつけるという芸で、 色々なクラブを回っていた。その頃にレッド・フォックスと交友を持ち、彼の勧めでスタンダップコメディアンヌに。 レッド・フォックスが70年代にブレイクすると、彼の番組で活躍するようになる。 その中でも1番印象深いのが「Sanford & Son」のエスターおばさんの役。レッド・フォックスのフレッド・サンフォードとは、 死んだ妻の姉妹という役だった。このエスターおばさんは、いつもフレッドのお家に遊びに来ては、 教会に行かないフレッドに「Watch it, sucka!」と盾突くおばさん。この2人のやりとりが、非常に最高!
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John Witherspoon (ジョン・ウィザースプーン)
1942年生まれ
Filmography >> "The Wayans Bros (TV)", "Friday"...

ジョン・ウィザースプーンは、まずチラシやカタログのモデルとしてデビューする(もうこの辺もコメディかもしれない)。 その後にスタンダップコメディアンとなって、数々の舞台に立つ。この頃に、TV司会で有名なデビット・レターマンと親交を深める。 有名な「Good Times」や「What's Happening!!」等にゲスト出演した後に、ロバート・タウンゼントや キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズに出会い、彼らの映画やTV番組に出演する。映画「Friday」や「Boomerang」等の父親役でも有名。
彼の十八番は「Bang! Bang! Bang!」
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Reynaldo Rey (レイナルド・レイ)
1940年生まれ
Filmography >> "A Rage in Harlem", "Friday" ...

今も現役で舞台に立つ、生涯現役舞台コメディアン。映画には、名脇役としてコメディに登場しますね。 メインの役がないので、あんまり名前は知られてませんが、顔はご存知の方も多いでしょうか? BETのスタンダップコメディ番組「Comic View」で、メインの司会をアシストする役でも有名です。 でもあんまりバイオグラフィ的な資料が殆どないので、詳しい事が分からず残念。
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まとめ
この頃のコメディは、この時期のジャズファンクと同じでレアなんです。 この時期に人気になったというよりも、後からブレイクした人が多いです。 ギャレット・モリスも「SNL」のレギュラーでありながら、SNL時代にはあんまり 目だった活躍はしてませんでした。もちろん、レギュラーとしての人気はありましたが...  ジョン・ウィザースプーンも映画「ブーメラン」の役で有名になりました。 レアな時代だったんですよ。って事は、実際のコメディアン達はかなり苦労したと思われます。 だから、業界で生き残れた人も数少ないんですね。


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参考文献
On the Real Side >> 著者 Mel Watkins
Toms, Coons, Mulattoes, Mammies, Bucks >> 著者 Donald Bogle
Black Comedians on Black Comedy >> 著者 Darryl J. Littleton


Last modified 12/10/06

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