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●● 熱き思い 愛すべき憎まれ口。役得というか、生まれ持った才能というか、たまにみんなの周りでもいるであろう、口が悪いくせに人々には好かれる人物。それが、ロビン・ハリスだ。今活躍中のコメディアンが、尊敬する人に名前が上がる事が多いのも彼だ。リチャード・プライヤーのように有名でもないし、レッド・フォックスのように伝説がある訳でもないが、尊敬する人物に名前が挙がるのは、やはり彼のその才能だろう。バリトンの声で我々の魂に、矢のような鋭い言葉を突き刺す、その観察力と説得力。それでいて「べべズ・キッズ」のような心温まる物語を残した彼の優しさ。その優しさがあるからこそ、彼の矢のような言葉が我々を熱くする。 |
●● バイオ 溶接工の父と、工場で裁縫の仕事をしていた母親の間に、イリノイ州シカゴで生まれたロビン・ハリス。 1961年には、家族でLAに引っ越す事となった。走る事が速かったハリスは、カンザス州のオタワ大学から、ランナーとしての奨学金を得て大学に通った。この頃に、ハリスの機知に富んだコメディの才能が開花したと言う。
卒業後は、生活の為にエアクラフト会社や、銀行、レンタカー会社に務め、 1980年代初めにようやくLAのコメディクラブの舞台でデビューした。 1985年頃になってようやく観客からの支持を受けて、コメディクラブの司会をするようになった。その頃に、キーネン・アイボリー・ウェイアンズが監督主演の映画「I'm Gonna Git You Sucka」のバーテンダーの役で、映画デビューを果たした。
その後に、話題となったスパイク・リー監督の「Do the Right Thing」では、劇中の騒動のきっかけとなる重要な役で観客の目に止まった。それを見ていた、ウェリントン&レジナルド・ハドリング兄弟の目にも止まり、彼等が製作・監督を務めた「House Party」で、主人公の口やかましいパパを演じ、その演技で賞にもノミネートされた。
再度スパイク・リー監督の「モー・ベター・ブルース」に出演したが、撮影終了後に、コメディクラブ出演後、友達に会う約束をしていたのに現れず、不思議に思った母親が、生まれた街シカゴのホテルにて、心臓発作の為に他界しているのを発見した。36歳という短い人生だった。
彼の死後、ハドリング兄弟はトリビュートとして、彼の十八番のネタだった「Bebe's Kids」を、アニメとして再現し、ヒットさせた。 |
●● トリビア & etc... フル・フォースの「Friends B 4 Lovers」というミュージックビデオに出演している。
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●● 主演作 >> Mo' Better Blues (1990) .... Butterbean Jones>> House Party (1990) .... Pop >> Harlem Nights (1989) .... Jerome >> Do the Right Thing (1989) .... Sweet Dick Willie >> I'm Gonna Git You Sucka (1988) .... Bartender at Sam's >> Writer >> Bebe's Kids (1992) (album Bebe's Kids) |
●● 受賞歴 >> Independent Spirit Awards1991 Nominated Best Supporting Male for: House Party |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/name/nm0365264/http://en.wikipedia.org/wiki/Robin_Harris http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=57835 |
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