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Cast >>Tallulah Bankhead (Constance 'Connie' Porter), William Bendix (Gus Smith), Walter Slezak (Willy), Mary Anderson (Alice MacKenzie), John Hodiak (John Kovac), Henry Hull (Charles S. Rittenhouse), Heather Angel (Mrs. Higgins), Hume Cronyn (Stanley 'Sparks' Garett), Canada Lee (George 'Joe' Spencer) ...
Director >>Alfred Hitchcock
Writer >>John Steinbeck (by), Jo Swerling (screenplay), Ben Hecht, Alfred Hitchcock (story idea)
Producer >>Alfred Hitchcock, Kenneth Macgowan
Genre >>Thriller
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
"Dying together's even more personal than living together."
第2次世界大戦中、一艘の客船が沈没していた。一艘の救命艇に乗っていたのが、ジャーナリストのコニー(タルーラ・バンクヘッド)だった。彼女は自分のトランクとタイプライターにカメラも持っていた。そこに命からがらたどり着いたのが、コバック(ジョン・ホディアク)、ギャレット(ヒューム・クローニン)、ナースのアリス(メアリー・アンダーソン)、そして足を負傷したガス(ウィリアム・ベンディックス)、ジョー(カナダ・リー)等が、コニーが乗っている救命艇に辿りついた。そしてもう一人、ドイツ人ウィリー(ウォルター・スレザック)も辿りついた。彼らが乗っていた客船はドイツのUボートによって破壊され沈没していたのだった...

巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督、そしてアメリカ文学を代表するジョン・スタインベックが原作の作品。その二人が組んだら、とんでもない名作となるのは当たり前なのだ。海は果てしなく続く。しかしその巨大な空間なのに、救命艇という小さな空間で繰り広げられる密室劇。それだけで、生存者達の悲壮感が漂う。主演のタルーラ・バンクヘッドの妖艶なバッドガールのカッコ良さ、反対にアリスを演じたメアリー・アンダーソンの可憐さも忘れられない。そして乗り込んできた生存者達がそれぞれに物語を秘めていて、それらが明らかになっていくのが面白い。

アメリカらしい巨大で偉大な物が詰まっている名作。
(Reviewed >> 5/11/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
という訳で観てみました。と、書いても分からないっすよね。事の始まりは、私が小さい時に見た映画。テレビ放映で観て、ボロボロと涙を流して観た。映画という物で感動した初めての作品だと記憶には残っている。しかし小さい時に観た映画なので、記憶が曖昧。タイトルだって分からない。ずーーーっと少ない記憶を頼りに探したけれども、今でも分からない。でもずっと私はその作品をエリア・カザンの「アメリカ、アメリカ」だと思い信じてきた。しかし、やっとその作品を観ることが出来たけれど、記憶にあったシーンは全く無かった。その後も何とか検索を続けて辿りついたのがこのヒッチコックの作品。小さい私が感動してしまうようなシーンは無いと思うけど...という半信半疑ながら観てみた。まあ違っても良い。だってカナダ・リーが出ているからー!

アルフレッド・ヒッチコックとジョン・スタインベックという大物が組んだ最強タッグ。これは面白くない訳がない!果てしない海の中での密室劇。さすがです。第2次世界大戦中、客船が沈没したのにも関わらず、全くそんな様子を感じさせない綺麗なままのご婦人コニーが救命艇に乗っている。彼女の身の回りの品も同じく、なぜか無事。その救命艇に生存者が続々と乗り込んでくる。その中には、その彼らが乗っていた客船を沈没させたドイツのU-ボートに乗っていたドイツ人まで居た。彼らはそのドイツ人を投げ出してしまおうかとも考えたが、捕虜として連れて帰る事を多数決で決めた。しかし、彼らはその救命艇でどこにどうやって向かうかも分からない。広い海では方位磁石がないと、何にも目星になる物もないのだ。しかし捕虜となったドイツ人は方位磁石を持っていたが、それを隠して、ドイツ船の方向に進ませるのだった...

やっぱりカナダ・リーが出ているのが興味をそそられる。大物監督作品のリベラルな考え方や思想に触れられるのが面白い。どこまでリベラルなのか分かる。カナダ・リーは、残り少ない食べ物や飲み物を管理する役。ギリギリの精神状態で皆がちょっと思考回路が麻痺していく。そこには白人だろうが、黒人だろうが、敵のドイツ人だろうが関係ない。上に書いたようにドイツ人をどうするかで多数決を取る。その時に、カナダ・リー演じるジョーにも多数決を取る。そんな時、ジョーは驚いたように「私にも投票権があるのですか?」と聞き返す。この時代、アメリカの黒人には投票権なんて認められていなかった。ジョーは自分はその中には入らないと思い込んでいたから驚いたのである。ヒッチコックのリベラルな面が垣間見られる。しかし、皆がドイツ人を襲うシーンがある。そこにはジョーの姿はない。黒人が白人を襲うなんて事は映画でも許されなかったのだ。しかし、ドイツ人の方位磁石を盗む係りは、なぜかジョーが担当している。みんなに「やれ!」と命令され、嫌々ながらにやっている。と、カナダ・リーという存在がいるだけで、ずいぶんと社会派作品でもある訳。

で、ヒッチコックと言えば自分の作品でのチラ映りが名物。この映画でも色々と考えたけど、広い海の中の密室劇なので、大変だったらしい。水死体も考えたけど、本人が水に入りたくないという理由で却下w。観たかったわー、ヒッチコックの水死体w。この映画のチラ映りはファンの間でも有名。映画知識101的。

タルーラ・バンクヘッドが良い感じ。妖艶で怪しい。サスペンススリラーにはぴったりな主演女優。しかし、彼女は撮影中にヒッチコックを困らせていた。激しいシーンが多いのに、下着を着けなかったので、撮る時困ったらしい。まあそういう伝説がまた良いよね。実際にも妖艶。

で、実は、私が記憶していたシーンと同じようなシーンがあるんですよ!私が記憶していていたのが、命からがらになった生存者達。なかでも喉の渇きが酷いけれど、もう水はない。そんな時に恵みの雨が降ってきて、「雨よ!」ってみんながホッとするっていうシーン。そこで私はボロボロ泣いたんです。この映画に全く同じシーンがある。うわ!やった見つけた!と思ったんですが、この映画でのそのシーン、一瞬なんですよね。すぐ雨が上がっちゃう。あのシーンで子供の私が感動してボロボロ泣くようには思えない。しかも生存者の中には子供も居たように記憶している。でも日本でテレビ放送で見たので、これが一番近いんじゃないかとは思う。ヒッチコックならテレビ放送だってありうるからね。でも泣くような感動的という点では「アメリカ、アメリカ」の方が近い。うーん、これをもって私の検索の旅を終わらせるか、それとも無いかもしれない作品をずっと追い続けるか... まあ後者の方がカッコいいよね。

 トリビア
アルフレッド・ヒッチコック監督、ジョン・スタインベックが原作。名優カナダ・リー出演。

 その他

 受賞歴
* Academy Awards, USA
1945 Nominated Best Cinematography, Black-and-White
1945 Nominated Best Director : Alfred Hitchcock
1945 Nominated Best Writing, Original Story : John Steinbeck

* National Board of Review, USA
1944 Won Top Ten Films

* New York Film Critics Circle Awards
1944 Won Best Actress : Tallulah Bankhead

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0037017/
http://en.wikipedia.org/wiki/Lifeboat_(film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5659

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Last Modified: 2013-05-16
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