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Cast >>Alfre Woodard (Warden Bernadine Williams), Aldis Hodge (Anthony Woods), Richard Schiff (Marty Lumetta), Wendell Pierce (Jonathan Williams), Vernee Watson (Mrs. Collins), LaMonica Garrett (Major Logan Cartwright), Danielle Brooks (Evette) ...
Director >>Chinonye Chukwu
Writer >>Chinonye Chukwu
Producer >>Timur Bekbosunov, Julian Cautherley, Bronwyn Cornelius, Peter Wong
Genre >>Drama
Country >>USA
Release (US) >>12 / 27 / 2019

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
"May God have mercy on your soul"
(Reviewed >> 4/2/20:VODにて鑑賞)

 100本映画
心に残る静『Clemency』

タイトルの『Clemency』とは、恩赦の意味。大統領やら州知事やら権力のある人が、死刑執行を直前で止めたり、減刑したりすること。ただあまり期待は出来ない。私がこの映画を観て、すぐに思い出したのが、トロイ・デイヴィスのことだ。会った事もない知らない人だけど、今でもふと何気ない時に思い出したりする。詳細は「トロイ・デイヴィスのこと」のリンク先で読んで頂きたい。冤罪ながら死刑で殺された40歳の男性だ。彼も恩赦はされなかった。ジェイミー・フォックスが出演した『Redemption: The Stan Tookie Williams Story / クリップス (2004)』のスタン・トゥッキー・ウィリアムスも恩赦が受けられなかった。こちらもマスコミでかなり取り上げられたのに。そんな「恩赦」を、死刑執行する側である刑務所長を描いた作品。監督は、『alaskaLand / 日本未公開 (2012)』のチノニェ・チュク。ナイジェリア生まれのアラスカ育ち。ダナイ・グリラ制作・脚本、ルピタ・ニョンゴ主演という『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』コンビのこれから始まるHBOシリーズ『Americanah』の監督もしている、今注目を集めている新人監督の作品です。

刑務所長であるバーナディン(アルフレ・ウッダード)は、控えている死刑執行の準備を整えていた。死刑が控えているヒメネス(アレックス・カスティーヨ)の妻を宥めたり、死刑台の最終確認をしていた。死刑は注射によるものだったが、中々針が上手く刺さらず、看護師が苦労した。途中、不手際があったが、刑務所長としてバーナディンは冷静に対処し、執り行われた。しかし、この事がバーナディンを蝕んでいく。そして、もう一人、この刑務所で死刑を待っていたのが、アンソニー・ウッズ(オルディス・ホッジ)だった。彼は最後まで無罪を主張し、目撃者と名乗っていた4人のうち3人が目撃情報を覆す発言をしており、証拠不十分なまま死刑を言い渡されていた。彼の弁護士マーティ(リチャード・シフ)は恩赦を求めて策を練るが...

かなり重たいドラマ。しかも、誰もが分かるような単純な作品ではない。所謂、とっつき難い映画だ。しかも淡々と描いているので、余計に見る者を選ぶだろう。キャスリン・ボスティックというブラックムービーでは知られた作曲家がこの映画の為に曲を書き下ろしているが、他の映画に比べたら、最近のヒット曲やアーティストを使っている訳じゃないので地味だ。そして派手なアクションもないし、派手な展開もない。唯一派手さがあるとしたら、ヒメネスのシーンがホラーなところだろう。それでも、私はこの映画のことを、トロイ・デイヴィスのことのように、ふと思い出すことがあるだろう。アルフレ・ウッダードの静かなる激怒を、オルディス・ホッジの真っすぐな感情を、チノニェ・チュクの淡々とした演出を思い出してしまうだろう。アルフレ・ウッダード演じた刑務所長は、死刑を執行しないとならない。その死刑に対してどう思い感じようと、やらなければならない。ロボットのように感情を殺す時だってある。それは他人には分からない/見えない。「殺さないで」という死刑囚家族の一つの感情。刑務所長だってそう思う時だってあるだろう。でもそれは全て感じないようにしている。被害者の家族からしたら「殺せ」という感情しかない。刑務所長もそう思ってしまう時だってある。真っすぐに一つある感情を双方からぶつけられる。そんなうちに刑務所長の感情は壊されてしまい、ロボットになった方が楽なのだ。っていうのを最後になってようやく気付かさせる。最後までは、正直、オルディス・ホッジ演じた死刑囚に肩入れして観てしまうのだ。しかし、それは刑務所長もそうだったと感じた。最後に全てが結びつく。

こんな静かな激怒は観たことない。派手で目立てば心に残るってもんじゃない。この静かさこそが心に残る。

 トリビア
期待を集める監督チノニェ・チュクの作品。2019年サンダンス映画祭に出展。Netflixシリーズ『Marvel ルーク・ケージ』などで知られるベテラン女優アルフレ・ウッダードが、死刑を執行していく中で苦悩する刑務所長を演じている。『ストレイト・アウタ・コンプトン』のオルディス・ホッジ、『ため息つかせて』のウェンデル・ピアース等共演。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
https://www.imdb.com/title/tt5577494/
https://en.wikipedia.org/wiki/Clemency_(film)
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Last Modified: 2019-01-29
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